珍しくテンション高めなタイトルでスタートしました!田んぼ仕事が始まって、アジやサワラなんかの青魚が釣れ始めて、そしてタラノメなどの山菜が順番に出始めて、桜散る春から初夏に向けて季節が進んでいくのを肌で感じられるようになりましたね^^。
仕事の合間を縫ってまずは平野部に近い所から山菜の下見に行ってきました。結果的にただの下見が完全に収穫できるほど出ていて、今年一発目としては満足のいく採集結果になりました^^。
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◆雪が多かった割に、昨年よりもやや早目のスタート◆
雪が多かった年は、残雪の影響もあって出が遅れる事も珍しくないのですが、今年は雪が多かった割に雪消えも早かった為、例年と比べるとやや早目のスタートとなりました。
いつも入る山域の入り口に咲いていた山桜。正確な種類は分かりませんが、この辺りではあちらこちらで見かける木です。朝日に照らされて透き通る花びらが綺麗でしたよ^^。
●早く出るニワトコと言う山菜
コレはニワトコと言う山菜です。魔法学校の偉大な校長先生がお使いになられていた杖と関係があるかは分かりませんw。食用にできますが、青酸配糖体と言う自然毒を含むので、多食は推奨されていないです。あまり沢山食べると下痢が止まらなくなると聞いています。自分はこれは採らないです^^;。非常に美味しいそうですが、いかんせん腹を壊すリスクが高いらしいのであえて採らないでいます。いつか隠居生活にでもなった時には採って天ぷらにでもしてみよかな^^。
このニワトコ、自分の地域ではタラノメと並んでシーズンの最初に出始める山菜です。多少離れたエリアでも、この芽がまだ小さい時はどこに行っても旬を迎えていない事が多いので、自分は全体的な発芽の目安にしています。因みに猿がコレをむしゃむしゃ食べているのを何度か見た事があります。早い時期の貴重な食糧の様ですね^^。
●先行者がいた!
山菜採りは基本的には早い者勝ちです。先に見つけた人が採るのは仕方ない事ですね^^;。どこの採集エリアに行っても必ず先に採る人はいます。大抵近隣に住む人で、頻繁に見回りを行うので逃さずに見つける事ができますね^^。
切り口がまだ新しいです。今朝早く来てたのかな?綺麗な切り口をしているので、刃物で収穫していったようですね。タラノメはポキッと折って収穫する事が多いと思うのですが、この様に刃物で綺麗に収穫すると必要以上に発芽元を傷つけなくて済むので丁寧な収穫方法となります。左側に出ているのは脇芽です。二番芽と呼ばれ、コレを採ってしまうと木が水を吸えなくなって枯れてしまうので注意です。草勢が良くて四番芽くらいまで出ている物がありますが、その場合二番芽は収穫しても大丈夫とされていますが、自分は残すようにしています。ここで欲をたからなくても自分なら沢山見つけられますからw。
●行きたい所はまだ残雪でひんやりとした空気が漂っていた
この先に行こうと思って結構歩いたのですが、割とガッツリ雪が残っていました。雪が残っていると想像以上に気温が低くなり、それがそのまま発芽に影響します。雪が消えて、風があまり当たらず、午前中から日当たりの良い所が時期になって一番早く出る条件です。
相変わらず花の名前までは分からないw。ですが、野山に咲き誇る花達の姿はホントに尊く感じますね^^。登山道の脇には標高ごとに咲いている花が変わったりしますが、登山しながら更にスクワットしてるような状態になってしまいますねw。
はてさて、ここはまだ春になったばかりのようなので、もう少し里に近い所へと場所を移しますか。
◆里と里山の間の微妙な森林帯は意外と穴場◆
先ほどの所から少し離れて里に近い所へ移動しました。地元の森林組合なんかが管理している所は避けて、もう少し野山に近い所へ入ります。私有地だったりする事も当然考慮するのですが、入りやすい所は競争率が非常に高いので自分は基本的に避けています。
杉の木ばかりがビッシリ立っているような所は基本的に植林地帯です。防風や地盤補強の為の杉林だったりする場合もあれば、個人の所有する土地だったりするので、妙に木が綺麗に立ち並んでいるなと思ったら避けるのが無難です。
●里に近い所では既にワラビが出始めていた
ワラビが出ていました^^可愛い、食べちゃいたいくらい!。食べちゃうんですけどねw。
ここは赤松が沢山立っている雑木林みたいな所です。あまりヤブが高くなくて、ワラビのような下物が沢山出てくる場所です。ヤブが凄いと山菜はあまり出てこない性質があります。なので、人の手が良く入る杉林なんかではタラノメが結構出ている事が多いです。
所々食べ頃の物が出ていますね。良いワラビの見分け方なんですが、写真のように頭は軽く握った拳のような形をした物でスッと立ち、太めな見た目をしていて毛だらけ(ここ重要!)の物が良いですね^^。あまり下の方で折ると、歯に挟まる程のスジが立っている事があるので、手で優しく探りながら丁度良い所で折り取ります。
●タカノツメという山菜
タカノツメと聞くと一般的には唐辛子を思い浮かべると思いますが、山菜にもタカノツメと言うものがありまして、タラノメやコシアブラと同じウコギ科の樹木の新芽があります。あじや香りはコシアブラと同じ感じで、非常に香り高く美味しい山菜です。
この手の一本立ちの低木の新芽には、ウルシ類とよく似た物が結構あるので間違えないように注意が必要です。山菜採りでは毎年、誤って採取してしまった事による食中毒事故が起きています。よく分からない場合は触らずに放っておきましょう。ウルシ類なんかは特に触っただけでもかぶれる人が居ますので注意です。
●山菜の女王コシアブラ
樹林帯の奥の方でタラノメを探しながら彷徨っていたらコシアブラを発見しました!まだ出てないだろうと思っていただけに、これには浮かれましたよ!。今回のメインターゲットはタラノメだっただけに、同時にタラノメとコシアブラを味わえるなんて!。
多少里に近い所とは言え、コシアブラはシーズンの終盤の方で撮れる山菜なので、やはり今年は全体的に早い傾向が強いようですね。何年か前にも一斉に出て採集が大変だった年がありました。山野の恵み、ありがたく頂戴いたします!。
●神々しい程そびえるタラノメ
今回の一番の狙いはコレですよ^^。人によってはもっと小さい出たての物が良いと言いますが、自分はこのくらいでも十分美味しいです。トゲが見えますが、このくらいだとまだフニャフニャで刺さる事はありません。
木漏れ日を浴びてなんと神々しいお姿でしょう。大地の息吹を凄く感じますね!。山菜採りは、撮るのは楽しいけど料理はメンドクサイと言う人は結構多いです。魚釣りもそうですね、釣るのは楽しいけど捌くのメンドクサイみたいな^^;。感謝が足りない人の戯言ですねw。
●有毒植物には要注意!
ウルシの葉です。自分もよくかぶれて悲惨な目に逢いましたw。今でもたまになります^^;。他にもコシアブラみたいに一本立ちしているものや、ツタのように這っているいるものもあるので要注意ですね。
沢山出ている所なんかでは、あれもこれもとワシワシ採っていると、誤って一緒にむしってしまい、気付かずに調理して中毒を起こす事例があります。書店などで購入できる山菜の図鑑には必ずこれらの有毒植物が載っています。判別に慣れない内は必ず現場へ持参して、一つ一つ確かめながら採集を楽しむと良いと思います。実際図鑑を見ながらコレがそうだ!や、あれは違うな?など、山歩きしながら見識を深めていけるのでホント楽しいですよ^^。
◆下見のつもりが大収穫だった◆
狙いのタラノメも大小様々沢山採集できました!天ぷらは勿論、肉巻きや炒め物など楽しい美味しいです^^。
ワラビもまだ出揃うほどではなかったものの、結構沢山採集できてまずまずでした。ワラビの採集量はこの写真の5倍はあるので、まだまだこれからが本番です!。沢山採れたら塩漬けにして、今年の年末の御馳走になります^^。
コシアブラに、ハリギリに、ミズ(ウワバミソウ)も採集できています^^この辺もまだまだこれからが本番の品目ですね!それでもこのタイミングでこれだけ採れたのはラッキーでした!。
このブログは季節性がかなり強いので、連続して同じような内容の記事が続く事がありますが、意識しなければ気付かないような季節の移ろいを写真を通して伝えたいと思っています。
山菜はこれからが本格的なシーズンに入ります。毎年有毒植物を誤食してしまう事故が必ず起きています。判別に自信が無い場合、決して採集してはいけません。また、フィールドによっては野生動物が出たり、マダニや毛虫などの虫害に逢う事もあります。山の深い所では山岳事故に遭う可能性もあります。なるべく一人で行かずに、誰かと出かけるように心がけたいものですね^^。
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