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2020-04-27

春の山菜採りその1 ~まずは下見から~

 毎年この時期になると、近場の山域へ出かけて山菜採りを楽しんでいる…と、言うよりもはやサバイバル生活感覚で結構本気で探している。

 4月上旬、新潟県下越地方の山域。人里から離れた所に入り込んでの山菜探しだ。入りやすい所は決まって『トラブルの元』なので、基本的に人が近付けない所しか行かない。この日は下見程度に入ってみた。

◆超暖冬、超小雪、残雪も無く芽吹きは明らかに早かった

 まさかとは思っていたが、自分が普段山菜採りに入っている山域は、都市によってはGWまで残雪があっては入れない場所だ。だが今年は随分と様子が違った。残雪など全く無く、下見に行った時にはフキノトウすら「塔」になってしまっていたくらいだ。

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 定番のゼンマイだ。もう出ていたのか…。ゼンマイは前年株から再発芽するので、ポイントを見つけたら毎年そこで収穫できる。勿論、乱獲すれば二度とそこでは発生しなくなる。

 背後にある枯れた株は前年自分が収穫した物の名残だ。今回は下見なので特に収穫する気は無い。このまま更に奥へと進む。

●山菜と間違えやすい植物

 山菜採りをしていると、「この草よく似ているな~」と思う植物が結構ある。その中でも実際に間違えて採っていた人を見た事があるような物がある。

F7.1 SS1/30 ISO-3200 -0.3補正 80㎜ PENTAX K-1 FA35-80
F7.1 SS1/50 ISO-3200 -0.3補正 80㎜ PENTAX K-1 FA35-80

 ゼンマイと良く間違われるシダ植物。特に二枚目の写真はオニシダと言われる定番の間違われ植物。以前にバラバラになって捨てられているものを見た事があるが、恐らく誰かが間違いに気づいて捨てたのだろうか。

 いずれも有毒植物ではないのだが、凄まじいエグ味と渋みでとても食えたもんじゃないそうだ。オニシダは鬼のようにアク抜きして食していた歴史が一部地域にあったそうだが…。

タラノメを発見!例年より二週間早い!

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 少々小ぶりだが、食べ頃のタラノメを発見した!タラノメは、タラと言うウコギ科の樹木の枝先に出る新芽の事で、『タラの芽』が正式名称だ。大きい物は肉厚でホクホクだ!

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 沢沿いに進んでいくと、すっかり食べ頃を迎えたタラノメが結構あった。沢沿いは比較的日当たりが良いので、他の場所より早く蕾が開く。開いた直後の『筆芽』と言われるものが、香り高く柔らかくて美味しいとされるが、個人的には少し葉が伸びて大きくなった方が好きだ。一応トゲがあるが、柔らかいので気にしなくても大丈夫。

●山菜は旬を迎える順番がある

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  これは『ニワトコ』と言う山菜だ。自分は食した事は無い。結構美味だそうだが、生産配糖体を多く含んでいるそうで、多食すると下痢が止まらなくなるとか。一食で口にして良いのは三つまでだそうだ。

 自分の地域では一番最初にこのニワトコが目を出す。猿達が美味しそうにモシャモシャと食べているの見た事がある。

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 少し古い写真だが、大きなニワトコの木に腰かけて新芽を頬張る猿。こんな風に山菜は山の動物達の食べ物でもあるので、絶対に乱獲はしてはいけない。

◆今年も無事に山菜採りができそうで何よりだ

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 他にもコシアブラの木も見てきたが、芽が出るのはまだ当分先のようだ。タイミング的にはコシアブラは一番最後になるかな。沢の中を覗いてみたが、イワナはいなかった。

 下見だけのつもりだったが、既に旬を迎えている物は有難く頂戴してきた。まだまだ数は少ないが、例年よりも随分早く春の味覚に出会えた事に感謝。さてはて、また今年も山菜採りが無事にできそうで何よりだ。

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