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2020-06-09

春の山菜採りその4 ~沢山採れたワラビの塩漬けとネマガリタケ~

 山の山菜採りがひと段落した。特にタラノメはこの辺りでは最初に出るので、それが終わると次々と品目が増えていく。

◆身近で手軽に採れるワラビ

 今回は山を下りて里で採れるワラビを収穫した。平地で採れるので実に楽だ。今回収穫した場所では子供連れの人も居たりして賑やかだった。なんせ沢山採れるので、地域の人達に親しまれている場所だ。まずはこの日の採れ高から。

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 僅か一時間程度でこれだ…しかも相当大勢の人が居たにも拘わらずw山ワラビと違ってボリュームが多いのが里ワラビの楽しい所、さてはて、綺麗に洗って早速塩漬けにするか!

●冷蔵庫など無い時代からの長期保存法

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 まずは頭を採って綺麗に洗い、軽く乾かして水気を取る。塩とカメを用意する。

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 塩を敷き詰めて、ワラビを並べる。その上にまた塩を敷き詰める。これの繰り返しで段を作りながらカメに収めていく。

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 縦横に向きを変えながらしっかり塩に触れさせる。

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 無事に全部収まった!一番上はしっかり塩で蓋をする。空気に触れさせない事が肝要!

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 押し蓋をする。

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1kg程度の重しを乗せる。

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 シッカリ蓋をする。

やり方は様々、それが漬物の楽しみ方の一つ

 ワラビの塩漬けのやり方は人によって様々。何本か束にして下漬けしてから本漬けしたり、差し水をしたり、漬けている間何度も塩返しをしたりと、調べてみると皆さんあれやこれやと知恵を絞ってより品質の良い状態で保存するために試行錯誤している。

 自分は塩に着けたら、基本的には放置している。しばらく経った頃に一度中身を全部出して塩返しをするくらいだ。これだけでも翌年の収穫時期まで余裕で持つのだが、ミイラ化しすぎてチョット戻すのが大変になる事があるwカメに保存した物は、程よく汁気も残って漬物らしくなっているが、何の違いかは特に拘らないwのんびりマイペースで、良いお漬物を作れるように勉強していこうと思う。

◆別の日に採れた山ワラビ

 里ワラビよりも少し遅れて収穫できるようになるのが山ワラビ。因みに、里ワラビ山ワラビと言っているが、自分が勝手にそのように区別しているだけで正式な呼び方ではない。個人的な見解だが、里ワラビの特徴は「あまり長くならない、あまり太くならない、歯ごたえがある、大量に採れる」などかな。山ワラビは「かなり長くなる、かなり太くなる、長くても柔らかい、植生の関係で範囲が広くないので量が採れない」と、言ったところか。

 多分気温が高く寒暖差が狭い里ワラビは、早い段階で成熟してしまうのに対し山ワラビでは、寒暖差が大きくて成熟までに時間がかかるから、大きくても硬くならないのでは?と、思っている。

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 5月の中旬に山で採れたワラビ。里の物と違って大物だ!これでも柔らかくてサクサク歯切れが良い。

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 山ワラビが映えている様子。この写真ではチョット分かりにくいが、コレで50cm程にも達する。単純に里ワラビの倍の長さだ!これらも麺つゆショウガ漬けにしたり、塩漬けにしたりと美味しく頂いたし、保存した。

◆ネマガリタケを見つけた

山ワラビを採りに行った所の近くでネマガリタケを発見した。初見のポイントだったのだが、結構採れたので今後も大事にして収穫していきたい。

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 ネマガリタケは『チシマザサ』という種類の笹竹の新芽。よく勘違いされるのが、笹ならなんでも出ると思われているところ。笹にも種類があって、登山道や林道でよく見かける細い笹は違う物だそうだ(詳細は分かりかねる!)。今回見つけた場所も、笹はかなり太く、ヤブも深くて立って入ってもすっぽり隠れてしまう程だった。先行者が居た形跡があったが、それでも沢山採れた。

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 サッと茹でこぼす。根元の白い所は基本的には硬いが、アタリを引くと可食できる。

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 ネマガリタケと言えば煮物!

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 バター醤油でホイル焼きも!

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 ネマガリタケが映えている様子。現代ではタケノコと言えば、孟宗竹と言われる中国原産の太い竹の新芽だが、昔はこのネマガリタケを指していたそうだ。今でも『タケノコ採りに山へ行ってくるわ~』と言ったら、このネマガリタケを指す。むしろ山で孟宗竹が自生している事は殆ど無い。因みにネマガリタケって呼び方はニックネームみたいな物で、正式名称ではないそうだ。

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 最後に塩漬けしたワラビとは別のワラビのアク抜きの様子。重曹が便利なので重曹で行った。麺つゆショウガで全部食べ終わったとさ。

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