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2021-08-14

SMC-PENTAX・35-80mm この夏絶対撮りたい!オールドレンズと入道雲

 七月に入って本格的な夏になってきました。今年の夏こそは『入道雲』を被写体にして良い写真を撮りたいと以前から考えていました。

 夏と言えばやっぱり入道雲!と、言えるくらい象徴的な存在ですね。今回は天候にも恵まれた令和3年7月3日に行った入道雲の撮影を記事にしたいと思います。

 今回の撮影に使用した機材はいつものPENTAX.K-1で、レンズは最近お気に入りのオールドレンズ『SMC-PENTAX・35-80㎜ F1:4-5.6』です。

 このレンズはPENTAXのフィルムカメラ時代の物で、古いレンズ群の中でも比較的新しい部類に入ります。

 レンズ構成は6群7枚、絞り羽6枚、最短撮影距離は40㎝、フィルター軽(レンズの一番先端のレンズフィルターをセットする部分)が49㎜。軽いし小さいし使い勝手は最高に良いです。

 発売日は調べてみると2002年の様ですね。20年程前ならまだそこまで古くは感じないですが、当時はキットレンズとして本体とセットで販売されていたようです。確かに廉価版のキットレンズってどんな機種でもこんな感じがします。

 中古価格も良品で2,000円程、自分はコレをジャンク品で500円で手に入れたので『とりあえず交換レンズが欲しい!』って方には結構おススメです。状態の良い物が多いように見受けられます。

 同じようなキットレンズで28-80がありますが、コチラはなかなか状態の良い物が見つかりません。自分が探した限りではクモリやカビ状態がかなり多かった印象です。

 今回はそんな『比較的新しいオールドレンズのSMC PENTAX35-80㎜』を使って夏の雲を可能な限りエモく撮ってみようと思います。

目次

◆街の中から見上げる入道雲◆

 入道雲をみあげるシチュエーションで実は一番多いのではと思うのが街の中から見上げるパターンです。やっぱり日中仕事したり学校に居たりすれば必然的にそうなるのでしょう。

 アニメのシーン的にもこの街の中からってのは多いと思います。

F8 SS1/640 ISO-100 -0.7EV PENTAX.K-1 SMC.PENTAX35-80

 いつもの愛機K-1での撮影。現代型フルサイズセンサー機と、フィルム時代のオールドレンズとの相性も悪くはないようです。

 この場所は新潟市中央区にある新潟大学医学部付属病院のすぐそばにある階段の風景です。ここからの眺めが昔から好きで、いつかいいカメラ買ったら撮りにきたいなと思い続けていました。あれから随分時間が経ってしまいましたが、こうやって良いカメラで撮りに来れる事が幸せです。

●信号機を見上げて

F10 SS1/800 ISO-100 -0.3EV 53㎜ PENTAX.K-1 SMC.PENTAX35-80

 信号機とその向こうに立ち昇る入道雲。

 先ほどの写真と同じ設定のまま撮ったのですが、光の方向なのか少々影が黒くなってしまいました。

 街の中を歩いているとこんな感じで『あぁ…入道雲が出ているな…』なんてちょっと見上げてみたりすると思います。街の中から見上げる入道雲は結構エモいので、やっぱりコンデジのGR3は持ち歩いていたいですね。

●電線の風景と

F5.6 SS1/1600 ISO-100 -0.7EV 53㎜ PENTAX.K-1 SMC.PENTAX35-80

 電線のある風景が絡むとまた一味付いた世界観になります。

 それにしてもこの日は暑かった~(汗)。入道雲が出る条件って、大抵雨前とかにフェーン現象みたいに一気に気温が上がった時とかなのでなかなか大変なロケハンですね^^;。

 あえて入道雲のある風景を追って街の中を折り畳み自転車で駆け回っていると、なんだか子供の頃にも同じような事をしていたな~…なんて思い出してしまいます。具体的に何をしていたかまでは思い出せませんでしたがw。

F18 SS1/250 ISO-100 -0.3EV PENTAX.K-1 SMC.PENTAX35-80

◆なんだか懐かしくて涙が出る、田舎風景と入道雲◆

  入道雲のある風景と言ったらやっぱり『田舎』でしょうか。自分もゴリゴリの田舎育ちなのですが、案外子供の頃に入道雲のある田舎の風景って見てないんですよね。記憶も殆どありませんし。なのにこれだけ定番のように自分の中にもあるのは多分、映画やアニメの影響が結構強いように思います。

 そこで可能な限り『入道雲のある田舎の風景』を探しに出かけてみました。猛暑日の中自転車こいでアチコチ駆け回った甲斐がありましたよ^^。

F5.6 SS1/1600 ISO-100 -0.3EV PENTAX.K-1 SMC.PENTAX35-80

 田舎の風景と一口に言っても、別に近所にかやぶき屋根の集落とかある訳じゃないので『田舎度』を出すのって難しいのかなと思いましたが、田んぼの端に設置された古いポンプや木製の電柱、そもそも田園の向こうに山ってシチュエーションが田舎を象徴している事に現役の田舎者である自分はすぐには気付きませんでした^^;

 昔のレンズで、しかもフィルムカメラ用のキットレンズなので背景のボケ加減はかなり弱いですが、それがかえって物語を伝えやすくしてくれているようです。我ながら結構好きな一枚に仕上がりました。

●橋渡し

F8 SS1/640 ISO-100 -0.3EV 35㎜ PENTAX.K-1 SMC.PENTAX35-80

 この日訪れた五泉市にある阿賀野川の分水路にかかる橋。通行荷重1tという軽自動車が限界の橋。自分はハイエースなので空荷でも絶対に通ってはいけない所です。

 そう言えば田舎ってこんな感じの橋が至る所にある気がします。基本的には農道と言うか、向こうにある農地へ行く為に整備されるものなので田舎には多いのかも知れません。

伸びる橋の向こうに広がる入道雲の風景が、なぜだか懐かしくて切なくなりました。

●畜舎のある風景

F5.6 SS1/1600 ISO-100 -0.3EV 80㎜ PENTAX.K-1 SMC.PENTAX35-80

 古い畜舎と屋根が抜ける程時間が経った物置小屋の向こうに、分厚い入道雲が立ち上っていました。

 この風景実は、両サイドにそれなりに新しい建造物があったのです。それが写り込まないように立ち位置を何度も変えて撮影に挑みました。

 こんな風に切り取るポイント次第でかなり見え方が変わるので、写真は表現をする為のツールでもあるのだと思います。

●砂利道とポンプの建屋

F4.5 SS1/1600 ISO-100 -0.3EV 53㎜ PENTAX.K-1 SMC.PENTAX35-80

 先ほどの場所でも田んぼの端のポンプがありましたが、ここにもありました。未舗装の砂利道と向こうに広がるトウモロコシ畑が更に田舎度を上げてくれています。

 子供の頃こんな所をよく歩いていた気がします。自分が昔住んでいた集落ではこんな砂利道が殆どだったので。

 今も昔も田舎暮らしの自分にとって田舎なんて全然いい所ではないのですが、こうやってファインダー越しにその良さを見るようにすると世界が変わる気がします。

 自分の世界は自分の心が決めているって事ですね。

◆写真の仕上げ方で変わるまるでアニメのような世界観◆

F8 SS1/640 ISO-100 -0.7EV 35㎜ PENTAX.K-1 SMC.PENTAX35-80

 ここからは少し趣向を変えて劇画チックと言うか、アニメのような風景にあえて仕上げるようなレタッチを施したりしてみました。

 一時期話題になって自分もマネしたいなと思っていたのですが、これが実に難しい!それが楽しかったりするのですがw。

 この作風はSNSで注目される方の『アニメのワンシーンのような風景』をテーマに撮影をされている方を思いっきり参考にさせて頂きました。

●縦構図で奥行きのある風景を

F4 SS1/1600 ISO-100 -0.3EV 35㎜ PENTAX.K-1 SMC.PENTAX35-80

 オールドレンズというある意味で制約のある中、自分なりに頑張ったと思う一枚です。

 縦構図が坂の上から見た奥行きのある街の風景を再現させてくれたと思います。あんまり頑張って自転車で走り回っている内に今回のテーマである入道雲が弱くなってしまいました。それでもロケーションは抜群で、天気にも恵まれたので良かったです。

 因みにこの場所は同じ新潟市内のフォトグラファーの中でもまだ開拓されきっていない場所のようなので、これからまだ何か撮れないか考えてみます。

●シンプルに二分割構図で土手風景を撮る

F11 SS1/160 ISO-100 +0.7EV 80㎜ PENTAX.K-1 SMC.PENTAX35-80

 ホントは制服姿の高校生カップルとか居てくれたらもっとバエる写真になったと思います。ですが人口減少著しい新潟の田舎ではそうもいかずw。

 基本の二分割構図で絞りをキメつつも、土手にフォーカスを当てて背景の入道雲は少しボカすように撮影しました。

 写真は三要素で良くなると言いますが、やっぱりここは人物が欲しい所でした。

●仕上げ(レタッチ)の仕方

 基本的に撮影時のカメラ設定で大枠を決めておきます。

 自分が使っているPENTAX.K-1の場合

  • 仕上がりイメージを『鮮やか』に設定する
  • 詳細設定で『彩度』を+2に
  • 同じく詳細設定で『コントラスト』を-2に
  • 『キー』を+1にして明るく撮影するように

 この様な要領でカメラを設定して撮影を行います。

 あとは自宅に持ち帰ってPCでRAW現像を行うのですが、自分は社外品の現像編集ソフトを使っているので場合によってはカメラ設定が抜かれる事があります。なぜか抜かれない事もあるので詳細はチョット分かりません^^;。

 写真を見ながら色をもっと出してみたり、コントラストが高いと感じる場合は低くしてみたり、その逆もまたしかり。それ以外で手を加えるなら明るさくらいでしょうか。

 レタッチと言ってもそこまで調整を掛ける所って無いのが現状です。勿論、もっと大袈裟に手を加える事も出来ますし、それによってもっとエモい写真に仕上がるかもしれません。

 写真は表現の一つでもあります。自分が見た景色の世界観を、『表現』として写真に落とし込むのも面白いですよ^^。

◆入道雲が出る条件と写真への活かし方◆

 入道雲とは気象用語で『積乱雲』と呼びます。積乱雲は大気の状態が不安定になると発生します。大気の状態が不安定とは、上空に寒気が流れてきている状態ですね。

 つまり入道雲は『これから大なり小なり天気が崩れる可能性がある時に』発生するようです。この寒気が上空に流れ込んでいる時に地上は真夏日以上の気温が高い日であると、大きく綺麗な入道雲が発生すると思われます。実際自分は天気予報を見て寒気が入るような予報が出ている時に今回の撮影を行いました。

 あとこの記事の写真を見ると分かるかと思いますが、入道雲はみんな山の方からやって来るようです。海の上に出る時は陸地で発生した物が海上へ流れ出ているようです。

●上手に写真に活かすには

 入道雲の発生が予測できたら次は、『その入道雲をどこから撮るのか』を考えると面白いと思います。

 例えば『神社から見て鳥居のある方角にでそうだぞ!?』とか『畑や民家との風景のある所で出るかもしれない』と、予めヤマを張っておくと効率よく写真に生かす事ができます

 ドライブがてら予めロケハンしておくと、いざその時が来た時に良い写真が撮れる可能性が高くなりそうです。

 今回はオールドレンズでの撮影でしたが、今度はもっと何か違う撮影をしてみたいと思います。

 入道雲写真、是非皆さんのノスタルジックな一枚を!

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