toggle
2021-03-04

夕焼け写真は心の彩 ~火点し頃に語らう言葉~

 そう言えばもう長い事夕焼け写真撮ってないな…なんて最近思っていた。行こう行こうと思うんだけど、新潟では天気も悪いし、条件が良さそうな時に限って時間が無い。きっとみんなこんな感じでなかなか好きな事も出来ないまま日常を必死で生きていると思う。

 写真を趣味で撮っていると、必ず夕焼け写真にハマる時がある。少し前にはマジックアワーが流行って、みんな思い思いに夕景を表現していた。SNSでは息を飲むような夕焼け写真が沢山投稿された。

 自分も夕焼け写真が好きだ。綺麗にキマった時は嬉しかった。でも最近は自分にとっての夕焼け写真の意味が、これまでとは違うものになってきている。上手く説明できなけど、自分にとって『春は冬が終わった事』と感じているものに似ていて、大して楽しくもない仕事が終わって楽になった…という意味で一日が終わったみたいな、そんな静けさのある前向きな終わりを意味しているように感じる(自分でも何言っているか分からなくなってきたw)。

◆夕焼け空はあらゆる場所を絶景に変える

 夕焼けの景色ってホント綺麗ですよね。自分の様なセンスの無いカメラマンでもちゃんと良い写真を撮らせてくれる。それだけの魔力に満ち溢れた夕景というシチュエーションは、仕事帰りのいつもの道でさえ胸に沁みる絶景に変えてしまう。

F13 SS1/250 ISO-100 -0.7EV 93㎜ PENTAX.K-1 SIGUMA APO50-500

 新潟市北区灰塚地内、阿賀野川に出る道路端の木。根元にはお社が建っている。通勤などで通り道になる事も多いので、フィルムカメラOM-1の撮影テストもここで行った。昔ながらの河川敷の原風景を残しつつ、生活道路として大きな役割を果たしてもいる場所。夕日はまるで、家路を急ぐ人を暖かく見守るように燃えていた。

●車を降りて、川辺まで歩いてみた

 こんなに綺麗な夕景いつぶりだろう?。自分が気付いていないだけで何度かあったのだろうか。

F14 SS1/200 ISO-100 -2EV 50㎜ PENTAX.K-1 SIGUMA APO50-500

 土手道の上から川を覗くと、丁度雲に夕日が隠れていた。空は夕日の周りだけ明るくなっていて、自分の頭の上はすっかり暗くなっていた。このコントラストを肉眼で見たまま切り抜ける機材は、きっとまだ無い。

逢魔が時(おうまがとき)

F7.1 SS1/200 ISO-100 -0.7EV 75㎜ PENTAX.K-1 SIGUMA APO50-500

 逢魔が時と言う言葉をご存じですか?。まだ時間や暦が今のように整備されていなかった古生代の時代、一日は昼の世界と夜の世界で出来ていると考えられていたそうです。そのどちらでもない明け方や夕方は、魔物が潜んでいたり災いが訪れたりすると言われ、恐れられていたそうです。他に同じ読みで大禍時とも書くそうです。今となっては恐れるよりも魅力の対象となっています。

◆同じような時間帯を指す言葉、火点し頃

F7.1 SS1/160 ISO-100 -0.7EV 170㎜ PENTAX.K-1 SIGUMA APO50-500 アスペクト比16:9

 逢魔が時と同じ時間帯を指す言葉に火点し頃(ひともしごろ)という言葉があります。ちょっと気取った小説なんかではよく使われている言葉で、自分はコチラの方が馴染みのある言葉です。言葉の通り、明かりを点ける頃合いを指しています

 小さな灯りを点して今日の出来事を振り返る。そんな事が無いと、気付いた時には日々が矢のように過ぎ去っている。昔は夕焼け写真を撮っていると、「綺麗だなぁ」とか、「芸術的、もしくはRPG的だ」なんて思っていたけど、少し歳を取った今は『無事にここまで来れた』という気持ちになって、子供の頃見た似た様な光景を思い出して寂しくなる。そしてやり残したことはないか?、やりたい事はできているか?、何が本当に大切かちゃんと分かっているか?。一つ一つ自分に問いかけて確かめている。

●家路につき、夕景に振り向き今を振り返る

F11 SS1/100 ISO-100 -0.7EV 75㎜ PENTAX.K-1 SIGUMA APO50-500

 太陽の動きは案外早く、夕日はわずかな時間で見る見る内に沈んでいく。陽光が弱くなったので、同じように撮影しても空の色が変わって夜っぽくなった。

 特に振り返る事無く日々を過ごしていると、こんな風に変化に気付かないままいつの間にか夜になっていたりするんだろうな。勿論、そのまま夜をブッちぎって朝を目指すのも悪くないと思う。けれど、こうやってたまに気付いた時くらい立ち止まって振り返った方が、大切なものを見失わなくて済むし、失わなくて済むと思う。

 火点し頃にみんな揃ったら、夕焼けをバックに昔の話でもしようか。

F4.5 SS1/100 ISO-100 -0.7EV 50㎜ PENTAX.K-1 SIGUMA APO50-500

今回の撮影

 いつものPENTAX.K-1に、望遠レンズのSIGUMA APO50-500を取り付けて、三脚に乗せて撮影した。標準50㎜から500㎜の望遠域までカバーする便利なレンズなので重宝している。最近、接触不良で撮影設定値を読み込めなくてバグる時があるけど^^;

 撮影モードはプログラム撮影(Pモード)、ホワイトバランスやISOはカメラ任せのオート設定、仕上がりイメージもオート設定。逆光撮影になったので、明るさが飛ばないように露出補正をアンダーに振りながら何枚か撮り直して、現場の明るさを可能な限り再現した。

 色は見たままに近く撮れたけど、PENTAXって時々色がぶっ飛ぶ時があって、特に赤系の色は大袈裟になる事がある。あんまり酷い時はレタッチで少し落ち着かせる^^;そのほかコントラストを一つ上げる仕上げを施した。

灰塚

スポンサードリンク

タグ:
関連記事

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。