新潟市から下道で行っても車で二時間程度で行ける福島県会津若松市の観光地鶴ヶ城。城と桜の組み合わせが実に日本らしくて良い。結構好きな組み合わせで、桜の時期に何度も訪れた事がある所。駐車場なんかもしっかり整備されていてアクセスも良いので行きやすい。
この時は既に葉桜になり始めていて、豪快に咲き乱れる城桜…とはいかなかった。それでも地面いっぱいに敷かれた花びらや、まだまだ花開く桜達、行き交う人々の賑やかな声が暖かな季節に眩しいばかりの彩を添える。
鶴ヶ城は明治7年に石垣だけを残して取り壊された。その後昭和40年、多くの有志の方々によって再建され、平成27年に資料などの展示室がリニューアルされた。
かつて戊辰戦争で新政府軍の激しい戦火を浴びながらも一月に渡って籠城した歴史をもつ鶴ヶ城。会津若松の方々にとってその強い意志と魂を継承するシンボルと言えるでしょう。
城内を散策するとよく分かるが、石垣が高く堅牢に造られていて下から見上げるとなかなかに圧巻。所々苔が茂っていて趣も深い佇まいになっている。こんな風に城その物の造りを見ながら散策するのも良い。
城の中庭(と呼ぶのが正しいか分からないが)で和太鼓が披露されていた。大勢の観光客が響き渡る和太鼓の音に魅了されていた。この広場では時期によってさまざまな催しものが開かれていて、お祭りの縁日のようになっていたり、ゆきほたる蝋燭祭りが冬には開かれたりと四季折々のイベントが勇壮な鶴ヶ城に賑わいと彩を添える。
そういえばまだ、ゆきほたるの時に言った事ないなぁ。。。
桜の季節が終わった頃に別の場所へ行った帰りについでに寄ってみた時の写真。まるで戦艦のようなこのアングルは結構お気に入り。さすが難攻不落の城だ!
繰り返し来てみたくなる
K-70を購入してから新しいカメラを試したくて色んな所に行き始めた。それから程なくしてK-1を購入して更に磨きをかけるべく、比較的慣れ親しんだ鶴ヶ城を訪れる2018年の春。
APS-Cからフルサイズ機に変わるとなかなかに良い!(この時はまだ、K-70の本当のポテンシャルに気付いてなかった)センサーサイズが上がると絞って低感度にしてもシャッター速度に余裕ができるみたいで、手持ちでもシャッキリ写せた。
鶴ヶ城にはいくつかベストフレーミングができるポイントがあって、PRポスターやインスタなどではもう定番の角度なんかもある。こういう『掘りつくされた場所』で、まだ誰も見つけていないポイントを開拓するのも同じ所に通う楽しさではないだろうか。
こういう感じの写真が好きでよく撮る。石垣を背景に桜の枝が伸びる様を見ると非常に城桜らしくなる。折角なのでもう少し枝を左に向かって入れ込めば良かったかな?
PENTAXの機能、HDR.ADV
ペンタキシアンの皆様にはもうお馴染み…と言うか使っている人を見た事が無いのだが、HDR.ADVと言う撮影機能が付いている。これは異なる露出で三枚の写真をバースト撮影して即合成する機能だ。これで撮影すると難しい調整をしなくても階調豊かでコントラストの効いた写真をドラマティックな仕上がりにする事ができる(でも何故かRAW撮影すると展開時に剥がされるという不気味な仕様)。
枝を垂らす大きな桜の木の迫力をHDRで表現してみた。
色がある所ではポップな仕上がりになる。この日も沢山の観光客で賑わっていた鶴ヶ城、この雰囲気が伝わるだろうか。
お堀に手を伸ばすように枝垂れていく桜。奥には石垣と赤橋。絵画のような風景をHDRで切り取ってみた。
縦構図も良い。枝が水面に伸びる様を切り取れた。サインが縦になっているのは、リコーのRAW展開ソフトの機能がそう言う仕様なのだ。。。
記事の冒頭で公開した写真のHDR撮影。より立体感が強調されて、こんな絵画がどこかにありそうとさえ思ってしまう。ただこのHDR機能、結構好き嫌いが分かれるもので、『やっぱり写真は自然に写っている物でなければ』とあまり好まれない事もある。
城と桜の組み合わせはやっぱり良い
あえて言う事でもないし、多分取り立てて写真がすきではない人でもこの組み合わせは写メなんかで沢山撮ったりしているはず。それ故にどんな風に撮っても割と誰でもすんなり受け入れてくれるように思う。その中で会心の一枚が出れば尚更最高だ。
会津周辺には景勝地が沢山あって過去写真も沢山あるので、今後も記事にしていきたい。文章を書き慣れる意味も含めて。
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