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2020-01-23

命の水辺、福島潟

 新潟は『潟』が付くだけあって、多くの湿地が存在する。夏は水辺の虫達が栄華を極め、秋には魚が肥える。冬には渡り鳥達が羽を休め、春には盛大に花が咲く。そんな湿地に恵まれた新潟県は、それらの保護意識も高く『自然との共存』をテーマにしたイベントも様々行われている。

四季折々の風景

F11 1/400 ISO-200 0ステップ 75㎜ 菜の花畑を二王子岳 20180412

 福島潟の名物、春の菜の花畑。写真にはとても納まりきらない程広々とした菜の花畑は、名物と言うに相応しい圧巻の風景だ。奥に鎮座する残雪の二王子岳も春の風景に彩を添えてくれる。

F13 1/200 ISO-100 -1ステップ 10㎜ ハスの花 20190712 フィッシュアイズーム

 福島潟には周辺に小規模の潟が整備されていて、そこにはオニバスやミズアオイなど潟の花々が咲いている。新潟では夏のハスの花は結構象徴的で、県下至る所で楽しむ事ができる。

F6.3 SS1/1000 ISO-200 -0.7ステップ 290㎜ 菱群を越える鷺 20190825

 福島潟では菱と言う植物も沢山繁殖している。資料館になっているビュー福島潟では冬限定でこの菱の実が入ったおしるこも食べれる。

F14 SS1/250 ISO-800 0ステップ 220㎜ 降りてくる冬 20171214 

 秋は稲刈りや釣りなど最も忙しい季節なのでここの秋らしい写真を撮っていない事に気付いた。写真は晩秋と言うよりもう完全に冬だ。奥の五頭連邦から冬が下りてくのが分かる。こんな風景を見てスノータイヤへの交換時期を定める(中越地方の奥では既に豪雪だったりする)。

撮影データ無し 

 ここは春に菜の花畑が広がっていた場所。撮影データが完全に無くなってしまって自分の管理の甘さが悔やまれるが、こうやって残っているだけヨシとしよう。しかも何故か随分小さい画像データになってしまっている(トホホ…)。

人の中で守られた自然

 ここの豊かな自然環境は主にボランティアの方々によって守られています。そしてこの福島潟は人里のど真ん中にあるので、まさに『人と自然の共生』が実現している所なのだ。

F20 SS1/500 ISO3200 0ステップ 500㎜ ハンターが来た! 20180104

 オオタカに頭上を取られてパニックを起こすカモ達。貴重な野生の猛禽類も現れる。オオタカ、ハヤブサ、ノスリ、チュウヒ、オジロワシなどの狩場にもなっている。壮大な命の駆け引きに圧倒される!

F4.5 SS1/320 ISO-100 -1ステップ 75㎜ 冬の学習園 20180120

 福島潟には自然学習園という小さなスペースがあって、地元の子供たちが自然環境の事を学ぶ大切な場所となっている。冬は雪に埋もれて静かな風景を作り出している。

F13 SS1/40 ISO-100 0ステップ 240㎜ 20180120

 霜が取り付いた枯れ葦。ホントこれだけしかないのだが、冬のこんな朝には不思議となんだか幻想的に見えてくる。

撮影データ無し

 いわゆるはさ木。ここは普段は散歩コースなのだが、雪に埋もれるとなかなかに歩きにくいのでキレイなまま残っていてくれる事が多い。因みにタヌキの通り道で、溜めフン場でもある。

F10 SS1/400 ISO-200 0ステップ 菜の花 20180412

 菜の花が満開だ。自分は黄色い花が好きだ。なんでだろう?色が見やすいから?緑と黄色の組み合わせはもう幸せしか連想されない。

F7.1 SS1/400 ISO-100 0ステップ 140㎜ 咲き乱れる 20180412

 景色の中に幾重にも重なって広がる菜の花。風の音、花の香り、人々の賑やかな話声。こんな風景がいつまでも残って欲しいと心から願う。

F8 SS1/400 ISO-400 0ステップ 500㎜ 妻に献身するヒバリ 20180412

 春は沢山のヒバリが飛び交って、せっせと奥さんに餌を運ぶ姿が見られる。なんと幸せな光景なんだろう。このヒバリもこの後、愛する妻にこのくわえている虫を与えて二羽で飛び去っていった。

守り育てられた『原風景』

F9 SS1/160 ISO-100 -0.3ステップ 290㎜ 見守ってくれる 20191207 

 『自然界は人間が干渉して守らなければならない。』そんな言葉を聞いて初めはおこがましいとさえ思った。だがこの言葉が意味することが最近少しずつ分かってきた気がする。

 元々福島潟の自然保護の原点は『治水事業』によるものだ。新潟はとにかく水害や地滑りが多く、大昔から治水事業が盛んに行われてきた。水を治め、自然と人の暮らしの両方を守り、清らかな水を守っていく。そうして次世代に受け継がれ、それは更に育ってより磨き上げられ、最新の技術、マインドによってより高水準に守られていく。実際絶滅危惧種が生息したり、関わる全ての人々のモラルが問われたりと、より磨きがかかっている。

 そんな風に守り育てられた原風景、どうかこれからも大切に守っていきたいと切に思う。

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