毎年紅葉の時期はどこの山へ見に行こうかとワクワクと計画していましたが、昨年から色々あった影響で生活がガラリと変わってしまい山へ紅葉絶景を見に行く事ができないまま秋を終えてしまいました。
そんな悲壮感漂う私生活の中、昨今の感染症の影響もあって『O型の全血献血が必要です!』と献血センターからメールが届きました。O型で持病も無く服薬も無い自分。おまけに成分の値が常にベストを維持できているという事は、コレをもって人々の役に立ちなさいと神様から使命を受けたようなモノ。これは直ちに行かなくては!
400ミリリットル献血は一回行うと4カ月期間を開けないと次の献血ができないようになっています。折しも自分は前回の献血から4カ月が経っていました。待機期間も明けて新たに献血が行えるタイミングだったので、時間を作っていつも行っている万代シティの献血ルームへ足を運びました。

血液サラサラな自分は2分くらいで400ミリ全血献血が終わります。非常にあっけないです。
折角の休日、用事をこなしてハイ終わり!…なんてまっぴらゴメンです。完全に人生損した状態になるので、何かある訳ではないですがちょいとブラブラしてみようと思います。
目次
- ◆街は山野の如く紅葉真っ盛り
- 街路樹の彩
- ◆やすらぎ提の桜の紅葉風景
- 桜だけでこれ程多彩に色づくとは
- 新潟市の象徴、万代橋と桜の紅葉
- ◆『視点』の大切さを改めて知った
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◆街は山野の如く紅葉真っ盛り
11月10日の新潟市万代シティ。折角街まで来たのでついでに散歩してみたのですが、街の中は正に紅葉真っ盛り。色づいた木々だけでなく、道路端には散った枯れ葉が溜まって秋晴れの空にどことなく哀愁も漂う非常に風情がある風景が広がっていました。
●街路樹の彩
紅葉の絶景や紅葉狩りと言ったら普通色づいた木々が広大に広がる山野をイメージするもの。でも街の中でも植えられている木は山野に立っている天然木にも負けず劣らずの紅葉をする品種が多かったりするものです。

ちょっと横断歩道を渡るだけでもなかなかいい風景^^。コンデジ片手にこんな風景をスナップするのはいつの時代も楽しい。ラフに撮った写真を後で振り返ってみた時に、撮った瞬間の気持ちが蘇ったら良い写真という事だと思う。

イチョウの色付きが一番良いタイミング。
イチョウの落葉は案外あっけなくて、黄色くなったらすぐに散ってしまう。だから葉の真ん中あたりにまだ緑が残っているくらいのタイミングが一番綺麗に彩が広がっているんです。
散ってなお感性を刺激する落葉

縁石の隅に吹き溜る枯れ葉たち。
いつかある人とこの風景について語った事があるのですが、こういうのって見る人によっては『ただのゴミ溜め』に見えたりしますが、またある人によっては『街角の哀愁』にも見えるワケです。
それぞれの人の感性によってその感じ方に差が生まれるのですが、そこにあるのは良いとか悪いとかでは語れないものがあります。それはこれが一種の芸術だからだと自分は思っています。芸術も見る人によってその感じ方に当たり前のように差が生まれます。
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傾き始めた西日に照らされて影を伸ばす広場の街路樹。秋の終わりをそっと教えてくれるように散った枯れ葉たち。忙しく道を行く人たちは気にも留めませんが、ベンチに座ってこの風景を眺めている自分は少しズレた世界線に居るみたいで不思議な気分です。
でもその方がきっと、人生得しているかも知れません^^。
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◆やすらぎ提の桜の紅葉風景

新潟市中央区の中を流れる信濃川の下流、万代シティには市民の憩いの場として綺麗に整備されたやすらぎ提という河川敷公園が広がっています。
ここは春には桜が綺麗に咲き誇る並木道があるのですが、この桜並木の紅葉が意外と絶景だったのでしばし見とれていました。
これまた道を行く人たちは特に関心を寄せる様子は無いのですが、なんと勿体ない事かと思わせるくらい彩鮮やかに紅葉していました。
●桜だけでこれ程多彩に色づくとは

様々な色づきをした落葉が敷き詰められた緑地。これ全部桜の木一種類の落ち葉なんです。
紅葉って色が濃く出るか薄いまま落ちるかくらいの差しか出ないのですが、桜の場合はまるでマーブリングのように一枚一枚個性的な色付き方をしていました。ある物は黄色一色だったり、ある物は真っ赤だったり、ある物はその両方が混ざっていたり。
桜の紅葉なんて気にも留めなかったものですが、改めてこうやって観察してみるとなかなか面白いものです。
●新潟市の象徴、万代橋と桜の紅葉

ここは春の桜の時期もお気に入りの場所。枝葉の間から見える万代橋がなんとも良い雰囲気です^^。
訪れた時は半分くらいは散ってしまっていた後だったのですが、コレはコレで秋の終わりを見せてくれるようで素敵な風景です。
◆『視点』の大切さを改めて知った
写真に付いて色々勉強していると、兎角『視点』というものの重要性を思い知らされることがあります。カメラを構えてあらゆる角度から被写体を捉える。取ったその視点こそが撮影者の個性で、撮れたその写真こそが作品になっていく。
そして時にその視点は広い意味を持つ事もあります。今回は街の中の紅葉でしたが、『紅葉=山野』というのが定番のイメージだと思うのですが、こうやって普段紅葉を見る場所として意識していない所に敢えて紅葉という視点を捉えると、紅葉がある世界観にまた一つ違った視点が生まれました。
写真だけではなく、きっと色んな事にこの視点の在り方を当てはめていくと、世界はもっと面白くなるのかもしれませんね。

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