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2020-12-26

猛烈な寒気、冬本番

 去る12月16日、新潟県内は猛烈な寒気に見舞われ、高速道観閲自動車道では立ち往生が発生し、迂回路となるはずの国道17号線まで除雪が間に合わず、約二日に渡る通行止めとなってしまった。

 新潟市内でも強い風が吹き荒れ、路面は凍結し、あちらこちらで冬らしい景色を見る事ができた。と、いうのも、昨シーズンは信じられない程小雪で、雪で苦労しなかったのは良かったのだが、季節が正しく巡らない事の不気味さを再確認する事となった。

F7.1 SS1/200 ISO-200 0EV 93㎜ PENTAX.K-1 SIGUMA.APO50-500 銀残し

 強い風が吹き抜ける阿賀野川の河川敷の隅では、日中たまに射す陽の光に照らされて融けた雪が風で再び凍るを繰り返して、見事に雑草が氷に包まれていた。

 テレビやラジオでは寒波でパニック状態になっているニュースが報じられている。雪の中に閉じ込められた事を何故か、高速道路の運営側の責任だけが追及され続けている。実は三日も前からこうなる事は散々言われていた。それなのにいつも通りの活動をした人達は我関せず…。人のせいにするなとあれ程教育の現場で謳われた割には、世間は真っ先に他人のせいにしている。

F5.6 SS1/200 ISO-100 0EV 93㎜ PENTAX.K-1 SIGUMA.APO50-500 銀残し

 枝の一本一本に纏うように出来上がった氷。風が強くて形は荒々しいが、去年は一切見れなかった冬らしい景色に少し安堵する程。

F4.5 SS1/8000 ISO-200 0EV 65㎜ PENTAX.K-1 SIGUMA.APO50-500 銀残し

 内陸に位置する魚沼市などの豪雪地帯と違って平野部では、寒気が入ると大体こんな感じでコトントラストの強い空模様になる。風に流れる雲間から時折差し込む陽の光が、雪が舞い散る平野の景色を幻想的に染め上げる。

 どうしても雪国と言うと十日町や魚沼のように『ザ・雪国』な景色を追い求めがちだが、こんなマイナーでリアルな風景を収めるのも悪くないと思う。この冬は、雪の笹川流れとかも撮影に出かけたいな。

F5.6 SS1/640 ISO-100 0EV 200㎜ PENTAX.K-1 SIGUMA.APO50-500

 新潟はどこに行っても田んぼだらけ、さすが米所を自称しているだけの事はある。そんな田んぼも雪が積もると中々に見応えのある景色を作ってくれる。特に調整区域のように土地改良によって広大に整備されたエリアは、白く平らな景色がどこまで広がって圧巻だ。ま、それなりに地形がないと写真としてはバえないのですが^^;

F7.1 SS1/250 ISO-100 0EV 290㎜ PENTAX.K-1 SIGUMA.APO50-500

 五頭連峰もすっかり雪景色だ。稜線付近はきっと綺麗な霧氷を纏っているに違いない。秋が終わって冬になり、すっかり葉が落ちた木々に、まるで新緑の頃よろしく枝に隅々まで咲き誇った霧氷は本当にキレイだ。近頃はリフトなんかで手軽に霧氷観察できる山もあるみたいなんで、山登りはチョット…なんて人も是非見に行って欲しいと思います。

 やっぱり冬は冬らしくなるのが一番落ち着きますな。このキレイな景色が、あとどれくらい続くのかな。雪と共に暮らすのは大変だけど、冷たい雪の暖かさがこれからも伝えられるように。

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