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2020-12-08

晩秋の弥彦山で撮る枯れ色写真

 近頃自分の中で『枯れ色』というテーマが強くなっている。強めのコントラストと脱色気味の色彩、色かぶりを鈍い色に振る事で独特の雰囲気に仕上がる。

 基軸になっている仕上がりイメージは、PENTAXの銀残しをベースにしているが、プリインの状態からかなり弄っているので元の仕上がりイメージからは更にだいぶ暗く仕上げている。

 この色合いが天気の悪い新潟の風景に結構マッチして、なんとも言えない哀愁を漂わすところが気に入っていて、もっと自分色にできないか試行錯誤している。

弥彦山|新潟の観光スポット|【公式】新潟県のおすすめ観光・旅行情報!にいがた観光ナビ (niigata-kankou.or.jp)

◆枯れ色で撮る落ち葉の風景

F4 SS1/30 ISO-100 0EV 19㎜ PENTAX.K-1 DA12-24

 紅葉は終わりすっかり落ち葉が敷き詰められた登山道では、様々な種類の落ち葉を楽しめる。ん?落ち葉を楽しむって、どう伝えたらいいのだろうw

 弥彦山はスカイライン山頂駐車場から、本山頂上まで歩いて三十分程度と非常にお手軽に山歩きが出来る。そこそこ傾斜もあるので、足腰のよい運動になる。

 弥彦山は、山自体は平野部にドーンと立っているので木々の間から見える景色は結構開けた眺めになっている。登山というと、絶景が見えるまでの道のりが長かったり、標高が低いと山頂がヤブに囲まれて全然展望が無かったりと案外見晴らせないモノなんだけど、弥彦はそのどちらもクリアしているのでホント運動がてら景色見るのにおススメ。

◆勿論普通に撮っても豊かな風景

F10 SS1/400 ISO-100 0EV 170㎜ PENTAX.K-1 SIGUMA.APO50-500

 この日は意外と天候に恵まれて、何とか残っている紅葉を透かすように差し込んでくる陽の光がとても綺麗だった。

F5.6 SS1/160 ISO-100 -0.7EV 113㎜ PENTAX.K-1 SIGUMA.APO50-500

 道のりが険しくないので、ちいさな子供を連れておしゃべりしながら楽しそうに山歩きをしている家族連れも多かった。自分はオジサン一人でデカいカメラ抱えて、なんだか浮いているようだったな…。

F11 SS1/100 ISO-100 0EV 50㎜ PENTAX.K-1 SIGUMA.APO50-500

 あっという間に山頂ですよ。駐車場からダッシュなら多分10分そこそこで来れそう。

 『この景色…他に知っているんだよな…。なんだろう、デジャブ…?』と、思っていたらコレは筑波山の景色に似ている(向きは反対だけど)。弥彦山と同じように神社を讃えて地域に愛されている山だ。茨城県を広く見渡せる場所に鎮座している山なので、こんな風に開けた景色が展望できる。もう一度行きたいな…。

●山頂でも勿論、この仕上がりを試してみる

F5.6 SS1/1000 ISO-200 0EV 93㎜ PENTAX.K-1 SIGUMA.APO50-500

 山頂の鳥居越しの風景を収めようと、枯れ色で一枚。帰ってきて現像展開をして気付いたんだけど、柵柱に不織布マスクが放置されいる。ここは神社の神域、ウッカリだったと信じたい。

F7.1 SS1/1600 ISO-100 0EV 93㎜ PENTAX.K-1 SIGUMA.APO50-500

 弥彦山本山頂上から上越方面を向いて撮影。ベールのように差し込んでくる陽光をこの色合いで撮ると、一層静かな雰囲気を表現できる。手前に見えている町は魚のアメ横で有名な寺泊町だ。

 結構どんな風景にも使える良い仕上がりイメージだなと思う判明、しっかり光のある所を捉えないと、必要以上に暗く短調な写真になってしまうんだなと感じた。写真とは実に難しい…。

◆人も自然も豊かな弥彦山の風景

F5.6 SS1/500 ISO-100 0EV 65㎜ PENTAX.K-1 SIGUMA.APO50-500

 弥彦山パノラマタワー。低山の部類とは言え、山頂の開けた景色から更に高い所へ登っていくこの感じ、いつか乗ってみたい!(実はまだ乗った事無い)。

F6.3 SS1/400 ISO-400 0EV 500㎜ PENTAX.K-1 SIGUMA.APO50-500

 ここには様々な種類の野鳥が暮らしていて、希少種の渡りも観測できる。君は何子ちゃんかね?

F4.5 SS1/400 ISO-100 0EV 50㎜ PENTAX.K-1 SIGUMA.APO50-500 アスペクト16:9

 天気が良いと佐渡ヶ島も見える。ロープウェーを降りてすぐの所に100円を入れる望遠鏡も備え付けてあるので、是非覗いてみてほしい。

F7.1 SS1/320 ISO-100 0EV 50㎜ PENTAX.K-1 SIGUMA.APO50-500 アスペクト比16:9

 魚沼方面の方角。改めて越後平野って、広すぎるくらい広いんだな~と思う。そりゃ田んぼくらいしかできないかw

◆自分の表現したい写真の撮り方の重要性

 SNSでも非常に煌びやかな写真や、ドラマティックな一枚、奇跡の瞬間や感動の記録など、昔では考えられないくらい写真のレベルが上がっている。それもプロが撮るのではなく、所謂素人さんやレジャープロ的な人達の作品がとにかく凄い!自分は一体何をしているんだろうかと思うくらいWw

 そんな現代の写真の世界、コンピューターによるレタッチも手軽に仕上げられるようになってますます表現の幅が広がるようになった。そんな写真表現超多様性の時代に、自分が表現したい色や空気や仕上がりを探すのはとても大切な事だと思う。綺麗な写真はもうカメラが勝手にやってくれるので、後は最終的な仕上がりの理想を自分でどうやって表現するか、そこから構図だとか、被写体だとかを決めても良いと思う。

 自分自身が欲しかった一枚を自由に撮れるようになると、それだけでもう感動モノだ。その為に色んな写真を撮って理想を詰めていけばきっと、誰にも収められない自分だけの一枚を自分の理想の仕上がりで作品にできるようになるかもしれない。自分は『枯れ色』というテーマを今後もしっかり作れるようになっていきたいと思う。

F4 SS1/100 ISO-100 0EV 19㎜ PENTAX.K-1 DA12-24

弥彦山

弥彦山|新潟の観光スポット|【公式】新潟県のおすすめ観光・旅行情報!にいがた観光ナビ (niigata-kankou.or.jp)

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