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2020-11-12

米、鮭、食用菊、秋の名月と旬の味覚

 新潟では自宅から見えている飯豊連峰や、同じ山系の二王子岳では順調に冠雪が進んでいる。流石に朝晩は寒くなってきました。

 そんな秋も深まる今の時分、たまに晴れると結構暖かいので、子蜘蛛がバルーニングで飛び回ったり、スズメが賑やかに我が家の庭の木にタカってきたりw秋は意外と賑やかな季節で、旬の食材も楽しみが増える時期だ。

◆秋と言ったらやっぱり鮭!

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 我が家は田舎なので、鮭くらいなら丸々一本貰えるw立派なメスを頂いた。ウチでは自分が魚でもなんでも捌けるので、おすそ分けする側も『あんたん所は何もしないままでもくれられるから楽でいいわ~Ww』と、言ってくれますw鮭くらいなら捌くのに全然手間も時間もかからないので良いです。個人的には、イワシを50匹とか捌く方が大変だと思いますw

●鮮魚にはお決まりの寄生虫

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 丸のままの魚だと、何かしらの寄生虫がいつのが普通で、スーパーなんかで捌かれた魚だけしか見ていないとビックリするかも知れません。写真の寄生虫はシーライスという虫で、魚の体表にしがみ付いて生活しています。人に害は無いです。鮭の他にマダイとか、ヒラメやコチと言ったフラットフィッシュにもついている事があります。水揚げから時間が経っていないと、モゾモゾ走り回る事もw

 同じ底物で、動きが多くないクロソイやキジハタでは付いているのを見た事が無いです。気付いてないだけでひょっとしたらいるのかな?

●鮭と言ったらやっぱりイクラ!

 今回頂いた鮭はメスなので、当然腹にはプリプリのイクラを抱えています。ものすごく立派なハラコが入っていました!

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 このあたりの鮭は、川に入った直後の物が一番品質が安定しています。特にイクラは上流の方へ登ってしまうと、熟成が進んでバラケてしまい、魚卵の皮が硬くなります。まぁ、それがイイ!という人も居るので、興味のある方は是非!

F2.8 SS1/40 ISO-800 0EV RicohGRⅢ

 イクライクラと喜んで召し上がるのは良いのだが、『イクラ一粒一つの命』なので、コレを捕らなければ将来これだけの数の稚魚が生まれ、比例して回帰率も上がった事でしょう。人間とはなんとも欲張りな生き物か、人一人が捕る命の数は、他の生き物と比べてもかなり多い方なのでは?それもまた偏った考え方かな?w。沢山の小さな命のカケラ、大切に頂きたい。

●イクラとはすなわち、魚卵の醤油漬け

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 ご覧ください!もうこれは宝石です!煌めいています!

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 我が家では親子丼とはつまり、コレの事を指します。

 因みに刺身に使ったのは、スーパーで売っている刺身用のサーモンです。今回の鮭を始め、天然の鮭鱒類には超高確率で『身の中に』寄生虫が居ます。実際自分で釣ったサクラマスでも何度も何匹も発見しています。なので天然の鮭鱒類は決して生で食さないでください。どうしても刺身が食いたいというのなら、48時間以上冷凍をかけて虫を殺してから自己責任でw

 余談ですが、冷凍処理と、直接手で取り除く事で自分はサクラマスの刺身を食べた事が何度かありますが、一度も当たった事は無いです。

●身の部分は味噌漬けなど

 味噌漬けの写真が無いのはご容赦下さい。全部食べてしまいましたw

 捌くと身はまさにサーモンピンク。ですが鮭は赤身魚ではありません。実の色がこうなるエサを主に捕食しているからだそうです。

◆食用菊

 食用にする菊の花があるのをご存じですか?時期になるとスーパーなんかでもパックで販売されています。我が家では大婆ちゃんが庭で沢山栽培しているので、ザルに山盛りで!でも茹でると随分しょんぼりw

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 咲いてる咲いてる♪写真を撮った頃は収穫までまだもう少し先の頃だった。

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 夕日に照らされて金色に輝いている。花の香りと、ショキショキの食感が良いんですよね♪

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 色が違う花がチラホラ見えているけど、細かい事は気にしないw。ここが一斉に咲くといよいよ食べ頃、さっと茹でて醤油マヨネーズが美味いんです。

●花の側で命の終わりを迎える

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 咲きかけの花の側にトンボがとまっていた。触れる程近付いても逃げない。どうやら寿命が近づいているようだ。よく見ると羽もボロボロだ、どれだけ一生懸命生きてきたことだろうか。多分この写真を撮った日の夜には命を終えて、小さな魂は夜明けとともに空へ帰った事だろう。ここは安全だよ、オレが居るから。捕食される事無く寿命を全うできるなんて、前世では相当行いが良かったのだろうか。清らかな魂が再び戻ってきてくれる事を願うばかりです。

◆秋は新米の季節、自家製ブレンド米

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 我が家では通常品種のコシヒカリBLと、餅米のコガネモチと、早生米のコシイブキを栽培しています。普段のご飯はたまに餅米を混ぜて炊いているのですが、米農家のクセしてあまり米食に興味が無い自分でもコレは結構好きでよくやるんです。

 うるち米(ようするに普通の食用米)を5号と、餅米を2号の割合が一番しっくりきますね~。丁度上の写真は左が5号升で、右が1号カップなので、1号カップは2つ分あればOKです。

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 シッカリ混ぜるとこんな感じ。餅米は白いので一目見てすぐに分かります。こうやって見ると、コレはコレで綺麗ですねw

◆秋の名月

 旬の味覚に舌鼓を打っていると、飯豊の山の向こうに月が昇ってきました。

F10 SS1/25 ISO-100 -5EV 500㎜ PENTAX.K-1 SIGUMA APO50-500 マニュアル設定モード

 たまにこうやって月を撮るのですが、どうもうまくいかない。でもクレーターの様子も見えるし、後は機材の調整力か…。

 よく月でウサギが餅をついていると言われますが、よくよく見るとちゃんと耳があって、頭があって、体があって、杵があって、足元は何やら雲の様な(!?)足場がある。一つ左に倒すと分かり易くなるかも。

F7.1 SS30秒 ISO-100 0EV 330㎜ PENTAX.K-1 SIGUMA APO50-500

 二王子岳の稜線をぼんやり照らす月明かり。風も無く、静かなひと時が流れていた。

 まだ少し早いが、静かな月明かりを眺めながら今年を振り返ってみる。相も変わらず人と言うのは…などと知ったような事を心の中で嘯いてみるw

 何か強いテーマや目標があるわけではない我が人生。強いて言うなら人とはいかなるものかを知ってから死にたいと思うくらい。それでも、そばに生きる命を見つめていたい。

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