先日、カメラショーCP+にてリコーイメージングから新型のAPS-C機のフラッグシップモデルの発表がなされた。フルサイズミラーレスが市場のメインになりつつある昨今、APS-Cセンサーで一眼レフ機をフラッグシップとして発表するのは、イマドキPENTAXシリーズくらいなもんではなかろうか。そんなところが根強いファンを獲得している部分なのかも知れないが。
今回はそんな新型機の話題もあって、表題の通り手元にあるK-70を売却する事にした。理由は以下の通り。
・K-1を購入して以降、ほぼ使っていない
・山菜採りや釣りなどで使うコンデジを検討中
・新型が発売されれば買い取り価格は確実に下がる
最大の理由は『今現在使っていない』事だ。基本的にコレクション的な事は考えないので、どんなアイテムであれ使ってナンボでやっている。K-1は限定のシルバーだがガンガンフィールドに持ち出しているし、なんなら限定ホットシューカバーを山で無くしている。
◆まずは簡単に査定を調べる
カメラの買い取りを行っているお店は結構あるが、買取価格はかなりバラツキがあり、カメラの状態によって見てもらう所も変わってくる。もし自分のK-70がボロボロのジャンク品ならリサイクルショップで引き取ってもらっても良かったが、そこそこ程度は良いので買取を行っている家電量販店と、某写真カメラ専門店の二社で比べてみた。
●まずは家電量販店
先日別件で立ち寄った家電量販店で、たまたま家電製品の買い取りを行っている事を知った。よく利用するお店なので、簡単な査定をしてもらった。
サイトで必要事項を入力して、本品の状態を詳しく入力する。ベースの買い取り価格は2,7000円程度だったが…
うん、まあ、こんなもんでしょ。実際は店頭に持ち込むともっと下がるので、1,2000円くらいが現実的な線ではなかろうか。
この金額に特に不満は無い。リサイクルショップなら同じ程度でも3,000円くらいの査定になる。なぜならそこが買い取り価格の上限だからだ。むしろ万単位までいくなら上出来だと思った。
●某写真カメラ専門店での買取価格は?
写真カメラをやる人ならもうお馴染みの全国チェーン店での買取価格を調べてみた。センターに送ったりして実際に査定してもらう事もできるようだが、手間も時間もかかるしメンドクサイなぁ…。とりあえず参考価格はHPに載っていたので見てみよう。
さすがは専門店と言ったところか、家電量販店と比べても買取基準が高いようだ。最寄りの店舗でも査定はしてくれるようなので、どうせ色々ヒマになったので、持ち込みで見てもらう事にした。
◆査定準備、買取を頼むならキチンと支度しよう!
フリマアプリなどで中古市場が活況の現代、正直『どうせ手放すんだからどうでもいいやw』って態度が見えまくっていかがなものかと思っている。いやコレがかなり多い。これで他人から金銭を取っている人の程度が知れる。そこはキチンと梱包しよう。
購入時の箱、付属品、梱包材、取り扱い説明書などなるべく元通りに再現してみた。勿論、購入当時のソフトウェアなども一緒に戻す。使用感は結構あるので、コレは最低限の礼儀としてやっていこう。
見落としがちな『本体の初期化』
この時、意外と忘れがちなのが『本体の初期化』である。スマホなどを機種変更で下取りに出す時などは、お店の方などの案内もあって必ず行われるのだが、カメラは忘れられる事が多い。今では買取をしたお店で必ずやってくれるが、専門店とかではないとそのまま放置される事が多いので、ユーザーネームとか著作権情報とかが残ってしまう恐れがある。自分の為にもお店の為にも、初期化は忘れずに行いたい。
●箱に戻してみた
実際に箱に戻してみたのだが、最初どんな風に収まっていたのか全然思い出せない。まぁなるようにしかならないので、なんとなくこんな感じかな?と、言った容量で戻してみた。
とりあえず違和感なく収まって、無理なく箱が閉まれば大丈夫かなと思う。
●別売りのレリーズも一緒に付けて出す
ナイトフォトなど低感度でシャッターを開けっぱなしにするのに必要なので、購入時に一緒に注文したが、結局殆ど使わず仕舞い。夜に出かける事が少なくなったからかな。
◆お店に持ち込んで査定してもらった
荷造りが整ったら早速お店へ、査定してもらうのにそんなに時間はかからなかった。
あらゆる買取に共通している事なのだが、その物ごとに相場が決まっていて、いくら高額査定を謳っていようが基本的にその相場を越える買取はされないのが常識だ(勿論業者によって色付けする事もある)。その相場に照らし合わせて傷がある、汚れているなどでランクを付けて査定額を出す。なので、買取価格は最初から決まっていて、査定は減額するために行うものと言っても良いかもしれない。
●実際の買い取り価格
コレが実際の買い取り価格。本体とレリーズ両方合わせての金額だ。レリーズは付属品として扱ってもらったが、実際には殆ど値段はついてないと思う。
数万ショットはしたであろうK-70だが、程度はABを頂いた!正直Bか最悪Cだと思っていたので、良かった!最初に調べた家電量販店と比べると随分大きな差が出た。
◆今回の売却は正解だった!
想定よりも評価額が高かったので、思い切って売却して正解だったと思う。メーカーから新しいモデルが発売されれば当然、旧型機は査定が落ちる。今回売却したK-70はまだ現役ラインナップされているモデルなので、そうなると査定は高目な傾向がある。
このK-70自体、元々78,000円程度で購入した物なので、これだけ使ってこの査定は正直オイシイ。まぁ、購入価格がかなり安かったのもあってリセールがよりボリューミーになった。
そして何より高めの査定だったので、検討していたコンデジの購入を決意した。コンデジと言っても、2、3万で購入するような物ではなく、所謂高級コンデジとかプレミアムコンデジとか呼ばれるジャンルの物だ。主にスナップシューターやポートレーターに愛用されている。
コンパクトデジカメだが、近頃はバカにできない性能の物が各社から発売されている。スマホカメラが高性能化して以降、デジカメは一部の変態用のアイテムとして扱われつつある。でも実際に使ってみれば、スマホカメラではやっぱり真似できない仕上がりで撮影できる。
今回の売却益は、そんな高級コンデジの購入資金に充てようと思う。