前回の記事、白山公園と満開の桜の後そのままの流れで信濃川やすらぎ提へ行ってみた。
やすらぎ提とは、新潟市中央区に国の主導の元信濃川の洪水対策として整備された全国初の『勾配が緩く面積の広い堤防』である。堤防事態は低く造られ、河川敷面積も広いのでイベント会場としても広く活用されている。春には堤防上を県の花、チューリップが彩ってくれる。
そんなやすらぎ提で『花と街の風景』をクロップしてきた。
●新潟市街づくりの象徴
朱鷺メッセの市営駐車場に車を置いて、折り畳み自転車を取り出しのんびりポタリングしながら風景を撮り歩いた。そう言えば桜の時期にここへ来たのは初めてかもしれない。
堤防事態は低く造られているのだが、そのお陰で堤防下に定植した桜の枝が、子供でも触れるくらいの高さの所に伸びていてとても華やかになっている。
種類の違う桜の木も植えられていた。ビル群と言う程ではないが、街の景観を背景に整備された歩道と花のある風景が、『新潟市をこんな街にしたい』と言う思いが伝わってくるようだった。
地元テレビ局の社屋と桜。こどもの日には寄付された鯉のぼりが上げられる。
信濃川はかつて、幾多もの水害を起こしては人々を苦しめた。それと同時に豊富な水量は、周辺に住む人々に数えきれない程の恩恵をもたらした。長い歴史を経て今、綺麗に整備され、しっかり管理されたこの川は傍に住む人々にとっての『やすらぎ』の場として共にある。それはまさに水の都、柳都新潟市の象徴になっている。
●桜とチューリップ、華やかな春の共演
新潟の県花としてチューリップが大切にされている。県のHPによると、明治後期の長岡市で栽培が始まり、新潟市秋葉区(旧新津市)で商業化が始まったそうな。昭和38年8月23日に県花として制定された。
そんな新潟県のチューリップ、やすらぎ提では桜との共演が有名になっており、新潟市観光協会も新潟市春の花めぐりとして紹介している。
車で通りがかって見た事はあったが、実際に側で見たのは初めて。この日は風が強かったが、日差しが暖かく、それも相まってチューリップと桜の花の色と香りがなんとも華やかで最高の雰囲気だった。
チューリップの色も数種類あった。遊歩道には人が行きかって、広い所では腰を掛けている人も。コロナ騒動さえなければ、きっともっとみんなゆっくり春を楽しめただろうに…。
PENTAXのカメラは『赤色がぶっ飛ぶ』という性質がある。そんなに代々ペンタを使ってきた訳ではないが、K-70、K-1共に赤はかなり撮り辛い(汗)あえて彩度を落として撮影してもこれだw赤の主張がハンパない…。これもご愛嬌でw
◆花の街も、みんなの手作り
街造りには多くの人の見えない努力がある。綺麗な景色も、華やかな景観も、みんな誰かの手によって造られている。計画したり、設計したり、生産したり、納税したりして街は作られている。
◆スズメも一緒に花見
この日はとにかく暖かった。スズメもウトウト…。
こんな風に人間の傍で暮らしている野生の生き物達をシナントロープと言うのだが、コレがなかなかに学ぶことが多い。いずれ記事にしたいと思ってネタをストックしているが、ボリュームがかなり付きそうなのでどのように纏めようか、自分の実力が良い意味で問われそうだWw
●万代シティのシンボル
万代シティと言えば『万代橋』。四季を通して様々な趣と、昼夜、朝夕でもまた味わいのある表情を魅せてくれる。そんな万代橋の傍らにも春が咲いていた。
訪れた時間にはアイニクの日陰だったが、魅力は十分伝わると思う。広角レンズで大きく入れ込みたかった一枚だ。
別の場所から。近くのビルが影を作っているので、太陽が高い位置にあるか、いっそ夜の方が良いかも知れない。
青空と桜と街灯。この街灯、モダンなガス灯をイメージして万代シティ内の至る所で見る事ができる。駅前大通りならもっと形の凝った物が見られる。
西洋の港街風に造られた川辺の風景。向こうに見えるのが朱鷺メッセで、手前の大きな橋は柳都大橋。これらは新しい街のシンボルとして位置づけられている。
今年は天候やタイミングに恵まれて満足のいく桜写真が撮れた。ここまでちゃんと撮れたのは初めてだ。以前上越市高田城址公園の百万人観桜会に行った時も、自分が行った頃には既に葉桜。新発田城跡ではメチャクチャ雨に降られてしまった。
この撮影以降、新型コロナウイルス拡大による営業自粛やイベントの中止が相次ぎ、とうとう登山まで入山口を塞いで自粛モードに突入する。幸い新潟県では広範な拡大は起こらなかったものの、自分の比較的近所でも感染者が出た。
どうか来年は穏やかな春が訪れてくれますように。。。
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