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2021-02-23

露出はカンで決める!オリンパスOM-1を使ってみる ~露出計が直る前の話~

 前々回の記事でOM-1を購入した話をしたのですが、その記事では既に色々直した時の記事にしましたが、実際には『露出計は直る前に試し撮りしていた』のです。話が前後してスミマセン^^;なんかこの辺の編集的段取りが上手くなくてWw

 そんなワケで露出計が生きていない状態で使ったOM-1、勿論絞りやシャッター速度を合わせても、それが適正露出かどうかは一切分からない。そんな状況でオールドカメラを撮影に使ってみるとどうなるのか、是非ご覧ください。

◆コレが楽しい!まずはフィルムをセットする

 フィルムカメラと言えば当然フィルムをカメラにセットする必要がある。デジカメで言うところのSDカードをセットする行為に該当するが、フィルムのセットはその作業自体に味があって楽しいものです。なんかこう、『これから撮るぜよ!』みたいな感じになりますWw

 とりあえず安い業務用カラーフィルムを使用する。ちゃんと写るのだろうか…なんて心配はご無用。デジカメと違って光さえ正しく当たれば必ず写るのがアナログの強みですw。

●フィルムを準備し、カメラの蓋を開ける

 懐かしいな~Ww。今の若い子達はフィルムを入れていたこの白いケースだけを見せても何か分からないなんて話も聞いた。自分が子供の頃はどこの家にも必ず一個くらいはあった物でした。大体は子供の小物入れと化していて、自分もBB弾なんていれてたりした。

 カメラにフィルムをセットする時はまず、フィルム巻取りのクランクを引き延ばすと筐体の裏蓋がパカっとロックが外れて開きます。

 蓋を開けたらフィルムの先端を少し引き出してカメラにセットします。

 こんな感じ。フィルムの耳部分に開いている穴は、小さなツメに引っ掛けてしっかりフィルムを引き出す為の物。

 穴を上手くツメに引っ掛けたら、巻き上げレバーを少し巻いてフィルムにテンションを付けます。コレでセットOK、蓋を閉めます。

 OM-1の場合、フィルムの感度をここでセットします。このフィルムはISO-100なので、100にダイヤルを合わせます。

 感度をセットしたら最後に二発程空撃ちをします。元々カメラがその前提で作られているので、空撃ちするとカウンターが丁度一枚目からスタートするようになっています。

 空撃ちするとなんだか勿体無いなぁと思うんですが、先ほどセットの為に引き出されたフィルムの部分を送り出す作業で、この部分は引き出された時点で感光して既に潰れてしまっているのでコレで良いのです。

 冒頭でもお話しましたが、露出計は作動しません、カンで決めています!多少粗がありますがご容赦下さい!さぁ準備完了だ!早速試し撮りに行ってみよう!

◆懐かしさで涙が溢れてくる、オールドカメラはタイムマシンだった

 この記事を見ている方で、当時フィルムカメラが現役だった人はどれくらいいるのだろうか…あ、元々月間PV数が50回(半分以上がスパム臭)くらい行けば上出来のこのブログにそんな心配は無用だったw。自分は20代の時でも写ルンですがバリバリ活躍していたのでチョット大袈裟な見出しかも知れませんが、デジタルには真似できない生の光と温度を切り取っていた。

 インスタントカメラを中学生に持たせると、なぜか半分以上が空の写真だった。当時の担任の先生は自分たちの写真を見て『お前たち空ばっかり撮ってるな~Ww』なんて笑っていた。当時は先生にバカにされたと思っていたけど、今になって笑っていた意味が分かるようになった。空を見上げて夢を見てた時代。

 縦構図も。ちゃんと空の『深さ』が写っている。このカメラは40年以上前の物、その時もこんな空を見ていたのかな。

 万代橋の風景。川面で踊り煌めく光を撮れた。最近の風景なのになんだかあの日みたいな匂いがした

 川辺の公園の花は、キラキラと光を浴びていた。

 ずっと空を見ていた。

 夏の終わりはいつも静かだった。

 撮り慣れている風景。でも子供の頃に見ていた時の記憶を辿ると、まさにこれだった。

 単焦点レンズにフレアが重なる。フィルムが焼けてる…なんかやらかしたかな?こんなボケもまた楽しい要素の一つw

 シャッター速度を落として撮影した。光の中を駆けていく風が見えた。

 どんなにカメラが進化しても、どんなに撮影が便利になっていっても、たとえそれを残す事が出来なくても、せめて忘れたくないものがここに写っている。

◆失敗例!やっぱり露出計は必要だ…

 いくつか作例を紹介させて頂いたが、全てカンで絞りとシャッター速度を決めている。フィルムカメラなので当然上手くいったかどうかは現像するまで分からない。だから露出オーバーによる白飛びは多かった^^;K-1を使って露出を参考にしてみたけど、大雑把にしか分からないので成果には繋がらなかったWw

●露出オーバー 表現の狙いすぎ

 分かり易く露出オーバー。ちょっと明るめに撮って光溢れる雰囲気を表現したかったんですが、ご覧の有様wデジカメで言うところの+3EVくらいかもしれない^^;

●露出アンダー 調整を変えるの忘れてた

 一見普通に写っているようにも見えるけど、こここんなに暗くない場所^^;デジカメは自動で露出を調整してくれるけど、このカメラは自分でちゃんと管理しないとこうやって前回の調整を引き摺って失敗するパターンもある。

●本来なら失敗作だけど…?

 本来なら失敗作だけど、見ようによっちゃ成功とも言えるそんな微妙な写真も結構撮れた。この不安定感がアナログって感じWw

 ちょっと露出オーバー気味なんだけど、構図的にも結構綺麗なのかな、コレはコレで失敗であり成功でもある。

 これも露出オーバー気味。もう少し暗く撮った方が良かったのかもしれないけど、背景のボケ感は悪くないし、あんまり暗く撮るとボケ感が硬くなるので、丁度良いのかな。

◆オールドカメラを使ってみて

 OM-1を使ってみて一番思った事はこの不便は楽しすぎる!という事だった。このカメラが現役だった当時はきっと『もっと正確な露出をもっと簡単に!』とか、『連射が出来たら!』とか、『ここで弾切れ(フィルム切れ)を起こさなければ!』など、沢山の不便が深刻な課題だった事でしょう。

 不便を楽しめるようになったという事は、それだけ成熟したという事に他ならないと思うんです。現在活躍している多くの機材は、過去の課題から生まれた進化の産物なんです。現代の最新機器があるからこそこの不便が楽しく感じるんです。

 課題があるから進化ができる。でも生き物が生存の為にした進化と違って、人間が施した道具の進化は、一緒に歩んできた多くの人達の心もそこにあると思うんです。カメラだって、車だって、電話だって、みんなそう。だから懐かしく感じるし、使った事無い若い子達でさえエモいと感じるんです。

 懐かしさは匂いです。このカメラは、高性能一眼レフには到底マネできない『匂い』を切り取る事ができるんです。数日前でも過ぎ去ってしまえばそれは過去。それが見える化できるのがカメラで、その時の匂いも切り取り残せるのがこのオールドカメラOM-1です。

 ジャンク屋で偶然出会ったこのとても綺麗な筐体。あとどれくらい使えるのか分かりませんが、可能な限り現役のまま残してやりたいと思います。

万代橋

国指定重要文化財「萬代橋(ばんだいばし)」|新潟の観光スポット|【公式】新潟県のおすすめ観光・旅行情報!にいがた観光ナビ (niigata-kankou.or.jp)

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オールドカメラ『OLYMPUS.OM-1』を手に入れた!~ファインダーや露出計の修理~ – Crop-of-Life (crop-of-life.jp)

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