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2020-12-29

今年も無事に寒ブリの一本買いができた!正月餅や塩引鮭も!

 今年も残すところあと三日となりました。我が家では毎年寒ブリを一本買いして様々な料理にして頂いているのですが、12月の10日頃に魚屋さんに新潟県産に拘って競り落としをお願いしてから約二週間…値段的にも粟島産が理想と考えていたらなんと氷見に次ぐブランド寒ブリの佐渡ヶ島産の物が8.9kgで15000円を切る破格の安さで手に入った!!通常なら30000円が相場、一番高かった年で同じサイズの物が70000円を超えた事もあったくらい!新潟市中央区の堀川鮮魚さん、ありがとうございました!

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 なんて良い顔してるんだ…また今年もお前に会えて嬉しいよ(泣)

 バッチリ佐渡ヶ島産♪

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 ホント見ほれるフォルム。子供の頃からこの魚が大好きで、冬と言う厳しい季節の始まりを、まるでお祝いするような気分で迎えている。早速捌いていこう!

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 取り急ぎ三枚卸し!骨がゴツくて断ちにくいけど、骨には必ずつなぎ目があるので、椎間板を落とせば簡単に切れる。

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 ブリの心臓。コレが魚の心臓!?なんて言う人が居るくらいデカい。

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 ブリの肝臓、その他胃や腸などの諸々のハラワタ。大きさの割に内蔵はホントに少ない。イノシシやシカなどのジビエをバラした事がある人は分かるかもしれないが、この手の魚の歩留まりは食材としてはかなり優秀。

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 頭は二つに割る。

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 勿論骨は捨てずにガラ汁にする!付いたままの身は中落としてスプーンでこそぎ落す!そのまま捨てる所なんでハラワタくらいかな?

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   三枚に卸して更に四等分、半分は皮付きで、もう半分は皮引きで保存する。そうすると刺身、照り焼き、フライなど料理でうまく使い分けられるのだ♪

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 霜降り天然ブリカマ!メチャクチャデカい!皮下脂肪スゴ!

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 ブリカマは予め塩を振って冷蔵します。振った塩は、新潟県村上市の笹川流れの粗塩『潮の花』。うま味倍増どころじゃありませんよ~(汗)

 四等分した切り身!背ロースにまで霜降りが…!コレが天然寒ブリ!養殖ものと比べると赤みが強いので見るとすぐに分かるのです!コレはホロホロの照り焼きになるのだ~!

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 上がバラ、所謂ブリトロと世間では言われている部位。そしてしたが背ロース。どちらもしっかりサシが入っている~(泣)とろける美味さがもうそれはそれは←食リポは出来ない

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 コチラ三枚卸しを四等分した際に出る中骨を落とした物。これは殆どの場合ガラ汁になるのですが、サイズの大きな寒ブリはこうやって焼いてこれだけでもウマウマできるのです!

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 ワサビ醤油に漬けてヅケを作るのも毎年の定番。脂の乗ったヅケの美味さときたらもう…!

 ここまで駆け足で寒ブリの魅力を投下していったのですが、いかんせん食べきるのにそこそこの時間を要するので今の時点で紹介できる魅力はこれくらい♪ここから先はまた節々で。

◆正月餅は純我が家産

 米農家の我が家では毎年自分の田んぼで育てたもち米を使って餅をつく。そして日頃お世話になっている方への歳末の御挨拶の手土産に持って行くのが慣例です。今年もまた餅をついた~♪

 昔は臼と杵でついたそうだが、さすがにそこまでやってられない世の中。大勢が集まってみんなでやる分には良いのだが、もうそんな時代じゃないしねWw

 機械でつかれているもち米。

 途中経過をだいぶ端折っちゃったけど、ついた餅はヘギに入れて形を整えて、二晩程寝かせたらこのように切る。

 食べやすいサイズはこのくらいかな?もう随分長い事市販の餅を触っていないのでサイズ感が分からないWw

全部切るとこんな感じ。ジップに入れて空気を抜いて、紙袋に入れて届けます♪

◆妻が職場の方から塩引鮭の一本物を頂いてきた

 新潟名物、自分の故郷村上市では特産にもなっている塩引鮭。頂いたのはなんと80㎝オーバーの大物のオス!買うと万金ですよ!?大変良い物を頂きました!ありがとうございます!

 見ほれるような勇ましさ…。村上市の塩引鮭は尻尾からぶら下げます。地域によって微妙に異なるのがこの塩引鮭の文化の面白い所♪

 勿論鮭カマは最高の部位!

 三枚に卸して♪

 お支度はこんな感じ♪

 勿論、頭や中骨はガラ汁♪

 薄くスライスした切り身。

 コレを表面カリカリに、中は半生に焼いた物がメチャクチャ美味いんですよ~~~♪日本海側の冬の食材は基本塩がキツめなので、太平洋側の方に召し上がって頂くとたまげる方もおられますが、こうやってチョットずつ召し上がって頂ければ、これだけでもうご飯がススム君ですWw

◆今年も一年食に恵まれて幸せでした

 日本は飽食社会と言われいます。年間の食品廃棄量が650万トンを超える我が国では、人口に対して捨てられる食品の量が欧米より多いと問題視されています。

 一番の原因は『食の成り立ちが最早誰も分からない』事にあると思っています。豚肉や鶏肉がどこからどうやって来て、食卓に並んでいるか説明できますか?魚がどのようにしてどうやって食卓に並ぶが説明できますか?米や野菜がそもそも何からできているか知っていますか?

 現代の日本人は知らなさ過ぎです。一次産業に携わる人でさえ、自分の分野以外は知らぬ存ぜぬです。現代の日本の子供達は、刺身が柵のまま海を泳いでると思っています。フライドチキンがかつて生きていた鶏である事を知りません。牛や豚が『肉になる瞬間にどんな声を上げるか』を知らない人が大半です。これでは日本人は平気で食べ物を捨てますね。

 殺さなければ食べられない事から完全に目を背けて、自分の手は一切汚さずに、金を払った人が一番偉い…。この事が後世にどれだけの負の遺産を残すか考えもしない日本人。自分は少し離れた所で、このおめでたい日本人を見つめるとしますよw

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