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2022-08-13

福島県・一切経山散策で自然に触れる。やっぱり風景写真は難しい。。。

 去る2022年6月、福島県にある一切経山(いっさいきょうざん)へ登山に行ってきました。麓の浄土平は『まるでアリゾナ州』と、その風景がSNSで話題になった場所です。そしてメインの一切経山では、山頂から眺める火口湖、通称『魔女の瞳(正式名称・五色沼)』が有名で、登山工程もさほど長くないので夫婦でのんびりと山歩きに丁度良かったです。

 今回の登山は少々天候に恵まれなかったものの、最終的には青空も広がって雄大な絶景を堪能できました。それと同時に風景写真はやっぱり難しいですね~^^;。山登りはとても楽しかったのですが、初見の山でその難しさを改めて思い知らされる登山となりましたw。

◆一切経山の雄大な自然風景

 たまに県外の山に入ると、普段入っている新潟の山々とは違う植生にいつも関心が向いてしまいます。特に福島県の山は、磐梯山もそうなのですが、火山である事が独特な植生を広げているようで、岩場が目立つ地形と相まってまるで海外の山のような風景が魅力的です。

 今回は浄土平ビジターセンターからの入山です。

●登山開始からいきなりこの山容

F11 SS1/50 ISO-200 0EV 24㎜ PENTAX・K-1 D-FA24-70

 事前にコースなど調べている過程である程度風景写真は見ていたのですが、実際に見てみると結構凄い…海外の火山の風景みたいです。

 普段登っている山は樹林帯から始まるので、スタート時点で山容が見えるのはとても新鮮です。

 この登山は生憎の曇り空からのスタートでしたが、どことなく怖さを醸し出す火山の山容が、空模様も相まって非常に迫力があります。久しぶりの普通の登山の中、天気がアレでもワクワクします。

●足元の豊かな植生

 登山の醍醐味は何も絶景だけではありません。標高が高い所では、そこでしか生きられない高山植物達が沢山茂っていて、訪れる人の目を楽しませてくれています。

F3.5 SS1/400 ISO-100 -0.3EV 50㎜ PENTAX・K-1 D-FA24-70

 登山ではあらゆる山の定番、イワカガミ。もうお馴染みですね^^。

 イワカガミにも沢山種類があって、へたな山菜より判別が難しいですw。咲き方を見るとこれはコイワカガミかなと思います(違ってたらゴメンナサイ)。

F3.5 SS1/1250 ISO-200 -0.3EV 70㎜ PENTAX・K-1 D-FA24-70

 食虫植物の類でしょうか?モウセンゴケのようなものが沢山付いていて、小さな羽虫が…。

 登山道にはロープが張られていて、植生や安全を守る為に歩行場所が制限されていました。

 え?そんなの普通だって?。普段行っているような山は整備がされていないのが普通なので自分にとってはなかなかの関心事なのです^^。

F6.3 SS1/80 ISO-100 -0.7EV 45㎜ PENTAX・K-1 D-FA24-70

 名前が分からない植物も沢山生えています。特に印象に残っているのがコレ。麓から山頂付近まで沢山生えていました。

 新潟の山では見た記憶が無い植物なので、一切経山のような環境で生息する植物なのでしょうか。日本と言う小さな国ですが、命の在り方は実に多用です。

●伸びやかな風景

F11 SS1/40 ISO-100 -0.3EV 24㎜ PENTAX・K-1 D-FA24-70

 振り返るとそこにはなんとも伸びやかな風景が広がっていました。スタート時点でそこそこ標高がある為か、背の高い木があまり立っていないので遠くの風景まで見渡す事ができます。

 訪れた時期が丁度良かったのか、逆にハンパだったのか微妙な感じでしたが、もう既にこれだけであらゆる季節に訪れたいと思いましたよ。

 心なしか時々雲間から青空が顔を出してくれていました。

◆残雪や展望の登山コース

 一切経山の行程は案外短め。登山初心者の妻でも無理せずゆっくり登る事ができます。

 それでいて本格的な景色が楽しめるとあって、夫婦共々冒険心を持って楽しく山歩きできました^^

●残雪の道

F8 SS1/500 ISO-200 0EV 24㎜ PENTAX・K-1 D-FA24-70

 途中結構残雪があって、元の登山コースの一つとなりのコースを歩いていました。道なりに行くと沢が現れ、そのまま上ると中間の避難小屋の裏に出ます。

F6.3 SS1/1000 ISO-200 0EV 70㎜ PENTAX・K-1 D-FA24-70

 雪はガチガチに固まって足元が抜けるなどの心配は殆ど感じませんでした。猟期終了間際の近所の山の方が100倍は歩きにくいですw。

 道は少々グチャグチャになっている部分もあったので、かえって雪の上の方が歩きやすかったです。

 避難小屋のトイレに立ち寄りました。トイレ自体は自由に開放されていますが、協力金のお願いがありました。

 財布を開けたらなんと…!100円玉が無い!ここは太っ腹に500円玉を投函しましたw。

●振り返ると絶景

F13 SS1/20 ISO-100 0EV 24㎜ PENTAX・K-1 D-FA24-70

 避難小屋を出て少し登った所で振り返ってみると、そこには絶景が広がっていました。

 残雪の上を歩いて登ってきて、避難小屋の裏に直接出たので写真の奥にある湿地帯には気付きませんでした。中央から左手に向かって伸びているのが正規のルートのようです。

 折角なんで帰りはその木道をちゃんと歩いてみようと思います。

F6.3 SS1/160 ISO-100 +0.3EV 58㎜ PENTAX・K-1 D-FA24-70

 自分はこういうのによく目が惹かれます。高山ならではの植生が織りなす独特の造形が、生命の力強さを伝えてくれます。

 まるで白骨のようないで立ち…実におどろおどろしいです…^^;。

◆いよいよ山頂へ

 入山口のビジターセンターからゆっくり歩いて一時間半程で山頂に到達できる登山初心者にも優しいハイキングコース。

 山頂に近くなると風景は一変し、高い樹木は無くなり広がる山容を一望できるようになります。

F11 SS1/160 ISO-200 0EV 70㎜ PENTAX・K-1 D-FA24-70

 避難小屋から歩いて程なくすると、進行方向右後ろの方角に『吾妻小富士』が見えてきました。凄い形の山ですね!ここが火山帯と言う事を再確認しました!。

F3.5 SS1/400 ISO-100 +0.3EV 70㎜ PENTAX・K-1 D-FA24-70

 妻との本格的な登山は今回が初めて。天候も意外と崩れなくて良かった^^。

●『魔女の瞳』

F11 SS1/60 ISO-200 0EV 24㎜ PENTAX・K-1 D-FA24-70 C-PL

 山頂に到着しました。早速現れるこれがかの有名な魔女の瞳こと、『五色沼』です。

 見晴らしのいい山頂から見下ろすようにして見る事ができるこの風景は、なかなかに圧巻です!。

 もう言葉にできないです。。。

 どうやら反対側の登山道を通って下に降りられるようですが、実はこの日途中まで行って、残雪悪路の為引き返しています。実際に下に降りて見てみたかった(汗)。

周辺の散策

F5.6 SS1/640 ISO-200 -0.3EV 24㎜ PENTAX・K-1 D-FA24-70 C-PL

 無事に登頂して周辺を散策しました。

 やっぱり目が惹かれる。まるで白骨のような倒木。松が茂る割には荒涼とした風景の中ポツンと横たわるその姿。静かに何か語り掛けてくるようです。

F11 SS1/60 ISO-400 0EV 38㎜ PENTAX・K-1 D-FA24-70 C-PL

 こんなにゴツゴツとした岩場に、緑が眩しいハイマツ。なんだか世界の最果て感が出て不思議な光景でした。

◆下山、鎌沼を行く

 登りでは完全にスルーしてしまった湿地帯、『鎌沼』へと足を運んでみました。この頃には天候も回復し非常に気持ちが良いコンディションでした。

F13 SS1/80 ISO-200 0EV 24㎜ PENTAX・K-1 D-FA24-70 C-PL HDR

 綺麗に整備されている木道はとても歩きやすく、整備して下さる方々に改めて感謝の気持ちでいっぱいです。

 自分みたいな半分獣のような人間はまだしも、妻のような登山初心者にしてみればこんなにありがたい事は無いですよ^^。

F9 SS1/160 ISO-200 0EV 24㎜ PENTAX・K-1 D-FA24-70 C-PL

 水も空も綺麗!

F3.5 SS1/800 ISO-200 0EV 24㎜ PENTAX・K-1 D-FA24-70 C-PL

 風が心地よくて、ずっとここに居たくなります。

F10 SS1/250 ISO-200 0EV 24㎜ PENTAX・K-1 D-FA24-70 C-PL

 楽しい時間はあっという間に過ぎ去っていきます。帰りの空がこんなにも高くで透き通っているから、この時間がどれほど惜しいと思ったことか。。。

 登山の体験はいつも筆舌に尽くしがたいものがあります。多くの人々が忘れている大切な何かを、自然の中で再確認する…それが登山なのかもしれません。

◆終わりに

 今回の山行はたまたまできた時間で結構弾丸的に行ってきたものでもあります。最近は仕事の都合で自分の時間をちゃんと生きられていない日々が続いています。非常に悔しいです。

 風景写真の難しさはいつも痛いほど思い知らされるのですが、初見の山で良い一枚はやはり無理があると言えますね~^^;。

 でも大事な事はやっぱり何事も『楽しむ事』なんだと改めて思い知らされました。

 どうしたら良い写真が撮れるんだろうと思案して撮影した一枚は、後で見返してもやっぱり納得がいかない物が多く、その場をちゃんと楽しんだ一枚はこうやって見返してもやっぱりいい一枚になっているなと自分で思います。

F10 SS1/100 ISO-200 0EV 24㎜ PENTAX・K-1 D-FA24-70 C-PL

 無事に下山して帰路に付く。途中峠道を下っていると、午前中は霧で見えなかった向こうの景色が見えていました。遠くに霞むのは磐梯山。とても思い出深い山です。

 次に来るときは、もっと心を磨いて。

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