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2022-03-06

2022年山菜シーズン開幕・ジャンボふきのとうでフキ味噌と天ぷらを作る

 三月の始め、春のような陽気に雪解けが一気に進み、誘われるように雪の下からふきのとうが顔を出してきました。

 意外と知られていないのですが、実はふきのとうは新潟の平野部では元旦頃からすでに雪の下で芽吹いているのです。さすがに寒さもあるので沢山出ていたりはしないのですが、所によっては雪をこざくとちょうど食べ頃サイズのふきのとうがあります。

 ふきのとうは山菜の初心者でも簡単に見分けができて、群落を見つけると一度に沢山収穫できるのが良い所です^^。定番の天ぷらの他、甘く味付けした味噌に和えた『フキ味噌』も新潟ではよく食されています。ホカホカご飯に乗せたり、肉料理の味付けに使ったりと楽しみ方は様々です。

 そんな季節の味と香りに今年も恵まれ、感謝を込めて天ぷらとフキ味噌を作りました。

目次

◆見分けも簡単、山菜の良さが際立つ味と香りが春を告げる

F6.3 SS1/30 ISO-100 +0.3EV 70㎜ PENTAX・K-1 DFA24-70

 山菜類は見分けが難しい物が多く、いざ探してみると全然見つからなかったりするものなのですが、ふきのとうは見つけるのが簡単で比較的身近に発見する事ができる野草です。我が家のように古い家などでは庭先に植えられている事も多く、近年ではスーパーでも季節物商品として広く出回るようになりました。

 新潟の平野部には大河川が通っており、雪が解けると河川敷や土手にはふきのとうを探している人が沢山出てきます。もはや風物詩ですね^^。

F3.5 SS1/125 ISO-100 0EV 70㎜ PENTAX・K-1 DFA24-70

 これはかなり大きい株です。よく見ると中には花蕾がぎっしりと出ています。我が家の庭先にも沢山のふきのとうが芽吹いて賑やかになっています。

F7.1 SS1/50 ISO-100 0EV 50㎜ PENTAX・K-1 DFA24-70

 柿の木の下で出ていました。これくらいがレギュラーサイズと言ったところでしょうか。一口大の丁度食べ頃の物です^^。

F5.6 SS1/320 ISO-200 -1.7EV 70㎜ PENTAX・K-1 DFA24-70

 地面からぽこんと出ている姿が可愛らしくも尊く感じます。

●正月に出ていたふきのとう

 年末に先んじて顔を出していたふきのとうを我が家ではすでに頂いていました。特に今年は新潟の平野部では雪がそこまで多く降らず、発見も容易にできました。

F3.2 SS1/125 ISO-100 0EV 70㎜ PENTAX・K-1 DFA24-70

 こんな風に雪を被っている様子を見ると、山菜とはなんと尊い存在なのだろうかと思います。

 この写真を撮ったのは昨年(2021年)の12月25日の事でした。雪が少なかったうえに、日によって例年よりも気温が高めの日があった事がなお芽吹きを促したようです。

F5.6 SS1/100 ISO-3200 0EV 70㎜ PENTAX・K-1 DFA24-70

 年明け前から結構な収穫量となりました^^。この時も天ぷらにしたり刻んで薬味にしたりと、大変おいしゅうゴザイマシタ☆このあと年末寒波に見舞われて新潟県全体的にエライ目に遭いましたとさ(汗)。

◆収穫して料理をする

 さて、何はともあれ収穫して美味しく頂きます^^。天然(と言うかほったらかしなだけ)のふきのとうですが、これってつまり無農薬オーガニック野菜ですよね!と、すれば山菜という食べ物はなんと意識高い系の食材なのでしょうか!

F7.1 SS1/100 ISO-800 0EV 70㎜ PENTAX・K-1 DFA24-70

 収穫した様子です。いつもは収穫にカマを使うのですが、チョット見当たらなかったのでいつものハンティングナイフを使って収穫しました。

 記事上部にリンクを張った動画でも紹介していますが、デカいです…写真とかで見るとサイズ感がバグるくらいですw。

 ふきのとうの収穫なのですが、手でもごうとするとなかなかキビシイです。そもそもふきのとうは『地下茎』と呼ばれる太い根っこのような所から芽が出るのですが、これが非常にゴツのです。何とか手でもごうとすると、大体失敗して葉っぱがバラバラになります^^;。なので、収穫の際はカマのような刃物を使うのがおススメです。もちろん、刃物をご使用の際は安全に十分ご注意下さい^^。

●フキ味噌を作った

 ふきのとうを刻んで甘く整えた味噌に和えて作るフキ味噌。以前にも何度か作った事があるのですが、今回作った物はおそらく自分史上今後再現するのが不可能なくらい完璧なフキ味噌が出来上がりました!

F3.5 SS1/3 ISO-100 70㎜ PENTAX・K-1 DFA24-70

 完成品?工程は?レシピは?…動画撮影に気を取られてその辺の段取りがすっかり疎かになっていました^^;。ブログ作りをする者としては完全に失格ですね(汗)。

 実はこのフキ味噌、レシピらしいレシピを意識しないでいつも作っているので詳しい分量は自分でも分かりません!(爆)一応参考なまでに↓

フキ味噌用の味噌ダレレシピ

  • 味噌・お好みの量(味のベースになるのでお好みでOK)
  • 砂糖・大さじ1程度(甘くしなくても良いかな?って時は無くてもOK)
  • みりん・大さじ1程度(多くするとしっとりユルくなるのでこの辺もお好み、調味料的に使うならユルめがおススメ!)

ふきのとうを刻むのは最後の方で

 上記の材料を予め味噌とよく混ぜておきます。この味噌ダレは工程の一番最初に作っておくのが良いです。ふきのとうは刻むとすぐに酸化して黒くなってしまいます。この状態が長引くと風味に影響が出てしまうので、ふきのとうを刻んでから火を通すまでの時間をなるべく短くしておきたいのです。

フライパンで軽く炒めながら味噌ダレを混ぜて出来上がり

 味噌ダレが準備できたらフライパンでサラダ油を温めます。このサラダ油の量もフキ味噌の『固さ』に影響するので、ユルめにしたい人は少々多めに、固めにしたい人はなるべく少なめにすると良いです。

 フライパンが十分温まったら、そこでいよいよ『ふきのとうを刻みます』。食感が残るので粗切りにするのがおススメですが、なるべく細かくみじん切りにするとフキ味噌を肉料理用の調味料としても使えるので色々試してみて下さい^^。

 火を通すのはサッとで良いです。途中料理酒を軽く振ると香りが引き立ちます。いい感じに炒めたら味噌ダレを混ぜて軽く温めて完成です。味噌ダレを混ぜる段階ならもう余熱でも大丈夫です^^。

●天ぷらを作った

 ふきのとうと言ったら定番の天ぷらは外せませんね!と言うか、山菜ってなんだか結局天ぷらばっかりになってしまいますが^^;

 今回収穫したジャンボふきのとう、いつもなら一口サイズに切り分けるのですが、今回は丸ごと上げてみました。

F3.5 SS1/100 ISO-3200 +0.3EV 70㎜ PENTAX・K-1 DFA24-70

 真ん中に三つデカいのがありますが、ソレですw。周りにある細かいのが一口サイズですが、それでもジャンボふきのとうを切り分けた物なので少々大きめだと思います。

 火の通りに関してはそこまで心配しなくても大丈夫でした。さすがにこの大きさなので、衣が焦げる前に中に火が通るか心配でしたが、大丈夫でした^^。衣はもちろん、スーパーで売ってるカンタンに作れるてんぷら粉です!。

◆旬の味、旬の香り、山菜食の意味

F4.5 SS0.8 ISO-100 +1EV 70㎜ PENTAX・K-1 DFA24-70

 上手に揚がりました^^。

 苦みと香りのコントラストがまさに春の味ですね。

F4.5 SS0.6 ISO-100 +0.7EV 70㎜ PENTAX・K-1 DFA24-70

 ジャンボふきのとうをフキ味噌を乗っけて頂きます!こりゃ~美味い!今年も無事にこの味に出会えてホントに良かった^^。

●山菜を食べる事の意味

 これはあくまで個人的な感覚なのですが、春の山菜には冬の間に溜まった身体の毒素を排出する役目があると感じています。冬眠明けのクマが最初に食べるのも山菜などの野草の新芽です。

 冬の間は食べる物が乏しく、どうしても栄養が偏ってしまいます。冬が終わる頃には身体は随分疲れていると思います。現代の人間社会に生きる我々にはあまり関係無いのですが、根本にあるのはそういうものだと思います。

 春から初夏にかけての山菜類には食物繊維、植物性乳酸菌、ポリフェノールや適度な濃度の自然毒など、様々な成分が含まれています。いずれも身体の代謝を促し、腸内の老廃物を出して環境を整えてくれる効果があります

 春になると自然と山菜が食べたくなるのはきっと、ずっと長い人類の歴史の中でDNAに刻まれた『動物としての人間』の習性なのだと思います。

 これからも自分はこうやって自然と共に在りたいです^^。

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