落ち着く気配が無い新型感染症の猛威。各地でイベントが軒並み中止や、規模縮小を余儀なくされて不自由な毎日を送っていますね。
去る四月の下旬、某メディアが企画するセミナーへ妻が参加する為にハイブ長岡へと足を運んでいました。二時間ほどで終わるのでその間、周辺の公園などを散歩して時間を潰していたのですが、当日は生憎の暴風雨^^;。感染症の影響を受けてただでさえ人がいなくなったハイブ長岡に、荒れ模様の天気で全くと言って良いほど人影が無かったです。
空中回廊が周辺の大型施設を繋いでくれているので、荒れ模様でも散歩自体はそこまで濡れずに済んだのですが、隣接している美術館は閉館され、音楽ホールはイベント中止、ただただ世界の終わりのような無機質な光景が広がっていました。
◆まるで異世界のような空気感◆
普段から人が入る写真をあまり撮っていないので、これだけ静まり返るとむしろ写真自体は撮りやすかったですw。人がいない大きな建物ってなかなか不気味ですよね。必要以上に感性が刺激されると言うか…。
●千秋が原ふるさとの森

ハイブ長岡を始め、長岡リリックホール、近代美術館やアトリウムなど充実した施設構成の『千秋が原ふるさとの森公園』。リリックホール音楽堂の目の前の広場にアーティスティックなベンチがあるのですが、鉛色の空の下、本来なら居るはずの駆け回る子供達や散歩するお年寄りなどの姿が全くなく、静まり返った世界はまるで世紀末の様でした。
仕上がりイメージをブリーチバイパスにしてこの重苦しい世界観を表現してみました。感染症が発生していなければ、もっと笑い声の溢れる所だったんだろうな…。

初見で事情を知らないとなかなかギョッとする注意書き^^;。これは犬を連れて歩く人のマナーに言及しているようです。
●静まり返る長岡リリックホール
クラシックなどのコンサートをメインにしている大きな会場、ここも相次いでイベントが中止になっているそうで、火を落としたように静まり返っていました。

ホール自体は出入りができる状態で、イベントこそ無いものの個室でレッスンを受けておられる方だったようで、数人の方の出入りがありました。解放されているとはいえ軽食屋さんもクローズしているし、自由に読める図書スペースもベンチが座れないようになっていました。窓を打つ雨音だけが聞こえていて。

感染症対策をうったえるお化けたち。薄暗いホールのエントランスの隅に静かに展示されていました。誰も見る人がいないのが寂しいですね。
●各施設を繋ぐ空中回廊

各施設を繋ぐ空中回廊、叩きつけるような雨風の音だけが響き渡っている。ずっと前に来た時は、ウォーキングをする人が結構居たのでそのイメージでしたが、天気が悪いとは言えここまで静まり返るのもなんともはや…。
螺旋階段

螺旋階段を上から撮影してみる。なんとなくそれっぽい写真が撮れたかも!?。人がいない大きな建物の中に居ると童心に帰ってしまいますよね。妙なテンションになると言うかw。

曲がり角は非常に暗くて、昼間じゃないかと思うくらいでしたよ。。。
花の広場

公園の中央に位置する花の広場。実はこの日で既に花が沢山開いていたのですが、ご覧通り目立たない程にどんよりしています。雨が打ち付けるガラスから見つめるその景色は、うまく形用できないのですが、心まで寒くなるようでした。
◆時世を象徴するような静まり返ったアトリウム◆

本来なら公園で散策を楽しんだ人たちが足を休める場所。名物のジェラート屋さんはクローズしていました。BGMも無く、必要の無い照明は落とされていました。
エントランスに飾られていた吊るし雛が泣いている空を見上げていて、『こんなはずじゃなかった…』そんな声が聞こえてくるようでした。
●変わっていくこれから、失われていくこれまで

撤去され、隅に押し込まれているテーブルたち。沢山の人達の憩いの時に寄り添っていたんだろうなと思う。
平時は何とも思わない当たり前の事も、こうやってガラッと変わって初めてその尊さが分かるとよく言いますが、変わった時に分かる事を知っているならなぜ普段からそれを意識できなかったのでしょうか?。自分には分かりません。
スナップ写真は良いですね、刹那の空気を掴んでしまい込める。GRⅢは良いカメラです。レンズを通して見る自分の世界は、このブログを読んでくれているあなたにどのように伝わっていますか?。今じゃなくていいです。いつか気が向いた時にでも、言葉を聞かせてくれたら嬉しいです。
千秋が原ふるさとの森
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